ウイルスの影響?『いきなり!ステーキ』が売上4割減:他の小売業態はどうか

先日、『いきなり!ステーキ』を運営するペッパーフードサービスの月次実績をみると、少し衝撃的な数字が出ていました。

2020年2月の月次実績において、「いきなり!ステーキ」の既存店売上は前年の61.3%。客数は62.4と、客足がかなり遠のいていることが分かります。

気になったのは、「これは果たして新型コロナウイルスの影響だろうか?」という点です。『いきなり!ステーキ』が調子よくないという話は以前から聞いていましたし、単にこれまでの衰退の延長戦上にあるだけかもしれません。

実際に推移を見てみると、2017年まで調子がよかったのが、2018年から段々あやしくなり、2019年は前年比80%を完全に割れてしまいました。2019年10月には前年比58.6%(△41.4%減)という実績もあります。

こうしてみると、こと『いきなり!ステーキ』に限っては、ウイルスの影響というより単にこれまで通り調子が悪いと判断した方が良さそう。(もちろん、ウイルスの動向が業績悪化に拍車をかける可能性はありますが)

ここで気になるのは、「他の業態はどうだろうか?」という点です。新型コロナウイルスの流行は、2020年2月時点で各企業にどんな影響を与えているのでしょうか。

今回の記事では、小売業の各業態(コンビニ、ドラッグストア、百貨店など)を中心に、月次業績の数値を比較してみたいと思います。

大手コンビニでは大きな変化を見せず

まず確認したいのは、大手コンビニチェーンの動向です。直感的に考えれば、身近で生活必需品を販売するコンビニの売上は、ウイルスが流行しても減ることはなさそう。

実際にどうなのか、直近1年の月次業績推移をグラフで見てみましょう。

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