数字で見る中国恒大集団:巨大不動産企業はいかにして危機に陥ったか
連日話題の不動産開発大手、中国恒大集団。その負債額は33兆円などと報道され、「恒大ショック」などという言葉も飛び交う。
経営危機に至るまでのストーリーはある意味でシンプルな話だ。借金に頼って事業を拡大し、手を広げ過ぎた一方で成長が鈍化し、首が回らなくなった。
その経緯をたどると、創業者・許家印は中国政府の方針によって生まれた「不動産王」であることが分かる。これは中国恒大集団という単独企業の問題でもあるが、より構造的な側面もはらんでいる。
仮に許家印がいなかったとしても、何らかの形で似たような問題は起こったはずだ。今回の記事では、その歴史をひもとくことで、問題の一端を探る。