SMS配信の「アクリート」競争激化で低迷、高付加価値サービス提供で打開へ
2018年の新規上場後、いまいち伸び切れていないポストIPO企業が「アクリート」だ。国内向けにSMS配信サービスを提供する会社である。
2020年4〜6月期の売上高は3.5億円で、前年比7%の増収にとどまった収益性も低下トレンドで、足元の営業利益は0.6億円。前年から微増にとどまる。
2年前は前年比2倍近い成長によって期待を集めていたアクリートだが、その後は苦戦しているように見える。しかし、決算内容を見ると内側では非常に大きな変化が起こっている。
SMSメッセージング市場は高成長市場だ。国内における配信数は2023年まで年平均40%以上の成長が見込まれ、国内市場のパイオニアがアクリートだ。
今回は、アクリートの事業の現状について確認した上で、成長環境や今後の展望などについて考察してみたい。
まずはアクリートの事業モデルについておさらいしよう。