Stitch Fix 4Q決算:成長トレンドに回復、新規顧客が急増
2020年9月22日にStitch Fixが発表した2020年5〜7月期決算は、最終損益が4,447万ドルの赤字だった。
売上高は4億4,341万ドルで前年比3%の増収、営業損失は1,427万ドルのマイナスだった。日数調整後ベースでの売上売上成長率は11%だった。
COVID-19拡大によってEコマース全体が追い風を受けたが、アパレル領域ではネガティブ影響も大きかった。そもそも外出する機会が減るので、洋服自体の需要も低迷した。
前回決算で減収に落ち込んでしまったことを思えば、今回の結果はむしろ力強い。CEOのカトリーナ・レイクも「トップラインが成長基調に戻ったことを嬉しく思う」とコメントした。
足元がどのような状況にあるのか、より詳しい内容について確認しよう。
Stitch Fixは、スタイリストによる人力でのコーディネートと、データサイエンスを駆使したパーソナライズによって最適な服を提案するというコンセプトのアパレルECプラットフォームだ。
Stitch Fixのユーザーは、送られるボックスから好みの服を選んで不要なものを返送する「Fix」サービスの他に、始めから好きな服だけを購入する「ダイレクトバイ」の2つに分けられる。
アクティブ顧客数は350万人で、前年比9%の拡大だった。同じ世帯に複数のユーザー(男性、女性とその子供など)がいる場合、それらのユーザーは別のアカウントとしてカウントされる。
アクティブ顧客あたりの売上は今期2Qをピークに減少に転じた。前年比ではほぼフラットとなっているが、COVID-19拡大による影響が顕在化した形となっている。
足元の成長を牽引したのは、女性向けカテゴリだ。