Stitch Fix 1Q決算:下半期の売上は前年比29〜40%増に加速へ
今回は、今朝方発表された米国のAIスタイリストサービス「Stitch Fix」の8〜10月期決算に注目したい。
データサイエンスとスタイリストによる「服の提案EC」。独自のアンケートなどをもとにオススメの服を送ってくれて、不要なものは無料で返品できる。
こうすることで、Stitch Fix側には「そのユーザーがどんな服を好んでいるか」というデータが蓄積される。続ければ続けるほど、より最適なマッチングが図れるモデルだ。
Stitch Fixは、新型コロナ拡大によって一時、市場からの評価が大きく下がった企業でもある。外出して人に合わなければ、お洒落な服を着る必要性も減ってしまう。
株価は3月までに半減したが、業績が底堅く徐々に回復。そして今回の決算発表後、時間外株価が一時37%もの高騰を示した。その後はやや落ち着き、現在は34%増前後となっている。
果たしてStitch Fixに何が起こっているのだろうか。足元の業績について深掘りしてみよう。
まずは決算概況である。3Q20には売上高が大きく下がったが、その後は持ち直し、今回は二桁%増収を達成した。