Chewy 3Q決算:ペットフードからヘルスケアECへと展開する戦略が面白い
ペット用品のオンライン通販を手がける「Chewy」が好調だ。コロナ禍で外出するハードルが上がる中、追い風が続いている。
売上高は前年比45%増の17.8億ドル、営業損失は3,231万ドル。上半期と比べて売上成長率はやや鈍化したが、依然として力強いトレンドだ。
ペット通販分野ではかつてITバブルを象徴した「Pets.com」が失敗事例として知られる。それから20年、カテゴリーリーダーとして成長するのがChewyである。
ヒトとペットの付き合いは長い。中でも犬猫は、少なくとも5,000年以上は前から飼い始められた。それでいて市場は伸びており、2019年の米国ペット市場は950億ドルにのぼるという。
昨日取り上げた「Stitch Fix」もそうだが、最近は同じEコマースでも分野ごとに顧客志向を貫くことで独自の成長を遂げるプレイヤーが目立つ。
Chewyもそんな企業の一つだ。この巨大な産業において、Chewyがどんな取り組みを進めているか、決算報告の内容について整理しよう。
Chewyにおいて事業を支えるのが、「Autoship」と呼ばれるサブスクリプション型の購買だ。