Googleを敵視!一次情報で巨人に対抗する米SaaS企業「Yext」前編
今回ご紹介するのは、米国のSaaS企業「Yext」である。
Yextが展開するのは、ブランド企業に向けた自社情報の管理ツール。日本でも事業を展開していて、吉野家や丸亀製麺、ユナイテッドアローズなどの小売チェーンが導入している。
会社の設立は2006年だが、現在につながるサービスを立ち上げたのは2011年のことだ。それからまだ10年と経っていないが、時価総額は20億ドル近い。
一方で、2017年の上場から株価はほぼ横ばい。2018年に一度高騰してからは低調である。軒並み高騰しっぱなしの米国SaaS企業としては、かなり残念な推移と言える。
しかし、Yextの創業CEOであるハワード・ラーマンは諦めていない。彼らはことあるごとにメディアに出演しては、自社の将来性をアピールし続けてきた。
詳しく見ていくと、Yextの来歴とビジネスモデルはとても面白い。果たしてどんな企業なのか、改めて整理することとしよう。
テクノロジー産業の起業家として、ハワード・ラーマンの経歴は独特だ。