会員1700万を超える国内最大のチケット販売会社!拡大するライブエンタメ市場で「ぴあ」が掲げる戦略
今回はチケット販売「チケットぴあ」で有名な「ぴあ」についてまとめたいと思います。
始まりは1972年7月、現社長・矢内廣氏が中央大学に在学中、TBS報道局でアルバイトをしていた仲間7人とともに月刊情報誌「ぴあ」を創刊。
映画・演劇・コンサートなどのエンタテインメント情報を網羅していました。
1974年にぴあ(株)を設立。
1984年4月より、日本初のコンピュータネットワークによるチケット販売サービス「チケットぴあ」をスタート。当時のチケット販売ビジネスに革命を起こし、以降ぴあの基幹産業へと成長します。
インターネットでのチケット販売をより本格化すべく、1999年12月に「@チケットぴあ」を開設。
2002年に東証二部、2003年に一部に上場。
2011年07月には創業より続いた情報誌「ぴあ」を休刊。
2014年03月
「ぴあ会員」数が1,500万人を突破しました。
現在は、年間で6,500万枚ものチケットを発券するなど、日本最大級の取り扱い規模となっています。
それでは、ぴあの過去11年間の業績を見ていきましょう。
2018/3期の売上高は1635億円です。2008/3期から2012/3期まではほとんど横ばいでしたが、それ以降は右肩上がりに規模を拡大しています。
一方、直近の経常利益は11億円で、経常利益率はなんと1%をきっています。かなり収益性が低いことが分かります。
どうして「ぴあ」の売上は拡大しているのでしょうか?
今回のエントリでは、ぴあのビジネスモデルについておさらいした上で、財務状況や市場環境、今後の戦略などについてまとめてみたいと思います。
まずは、ぴあが展開する事業についておさらいしてみます。