創業セール盛況も株価下落!物流サービスへのテクノロジー投資を進める中国EC「JD.com」
今回は、中国最大の直販型EC企業「JD.com」の2018年2Q決算についてまとめます。
さっそく四半期ごとの業績を見てみましょう。
2017年4Qに1,000億元の大台を突破し、今四半期の売上高は1,222億元(1.96兆円)となりました。
前年までは40%以上の高い成長率を維持していましたが、今四半期は31.2%と売上高の伸びは徐々に鈍化しています。
営業損益は安定しておらず、今四半期は営業損失が10億元(161億円)と前年よりも損失幅が拡大しています。
JD.comはテンセントやウォルマートと資本関係にありますが、6月にはGoogleからも5億5,000万ドルの出資を受けています。
成長が停滞する中でも巨大企業が提携を強化する理由はどこにあるのか、詳しい事業数値を整理していきたいと思います。
JD.comは中国版Amazonとも呼ばれ、直販型EC『JD.com』を運営しています。
売上高の構成も本家Amazonと似通っており、直販による「商品販売」と、マーケットプレイス売上手数料などの「サービス」の2つに分かれます。
それぞれの売上高推移を確認してみましょう。