「2017年最高のCEO」と言われたジャック・ドーシーとは何者なのか(前編)
今回はちょっと趣向を変えて、経営者にフォーカスを当ててみたいと思います。
取り上げるのは、TwitterとSquareという二つのテクノロジー企業でCEOを務めるジャック・ドーシー氏です。
彼は、これら二つの企業の実質的な創業者でもあります。
Twitterの発案者として最初コードを書いていたのがジャック・ドーシーであり、Twitterを追い出された後に創業したのがSquareです。
今となっては、どちらも時価総額2兆円を超える企業になりました。
Twitterの時価総額は現在224億ドル。
Squareに至っては時価総額348億ドルにまで拡大しています。
2社を合計すると572億ドルで、日本円に直すとだいたい6.4兆円です。
日本では最も勢いのあるベンチャー企業「メルカリ」の時価総額が5116億円。
少し乱暴ですが、ざっくりメルカリ12個分の企業価値を過去10年ちょっとの間で作り上げたのがジャック・ドーシーというわけです。
(ウォルト・ディズニーの取締役も務めています)
舵取りを間違えば会社全体が危機に瀕するし、素晴らしいビジョンがあれば大きく飛躍させられるのが経営者という存在。
結果を残している経営者について理解を深めるのは有用なことだと思います。
そこで今回は、「2017年最高のCEO」と言われたジャック・ドーシーとは一体どんな人物なのかについてまとめてみたいと思います。
ジャック・ドーシーは1976年、ミズーリ州セントルイスで生まれました。