今回とりあげるのは、アメリカの小型電気自動車メーカー「Arcimoto」です。
Arcimotoは上のような小さな電気自動車を作っていて、自分たちのジャンルを「FUV(Fun Utility Vehicle)」と呼んでいます。
名前の通り「楽しくて便利な車」ということで、ちょっと町に出かける場合に使える気軽な乗り物を開発しています。
創業者はマーク・フローンマイヤー(Mark Frohnmayer)という人物。
名門大学のUCバークレーを卒業したのち、1999年にゲーム会社「GarageGames」を創業しました。
GarageGamesでは「Marble Blast Gold」「Marble Blast Ultra」などのヒットゲームを作ったことで知られています。
これは「Ultra」の方ですが、ピンボールがステージの上をひたすら転がっていくゲームです。
2007年9月には大手メディア企業の「IAC」にGarageGames社を売却。
買収額は非公開のようですが、噂によると8000万ドルから1億ドルくらいとも言われています。大金ですね。
それから時間をあけず、2007年11月に設立されたのが「Arcimoto」です。
きっかけは「町で走る車の多くが一人か二人で車に乗っている」ことに気づいたことでした。
多くの場合は「近所への買い物」か「通勤」が目的で、せいぜい10マイル(16キロ)くらいの距離しか走りません。
それにも関わらず、みんな五人乗り以上の車に乗っている。
ガソリン代やメンテナンス費用も馬鹿になりませんし、無駄に大きい車が道路を走っているのは社会の無駄。
こういう考え方の結果生まれたのが、「1-2人乗りの小型電気自動車」というアイデアです。
売上推移を見てみましょう。