なかなか資金繰り厳しそうだけど、JD.comは「中国版Amazon」として成功できるのか?
今回は中国でEコマース事業を展開するJD.comについて調べます。
中国ECではアリババがトップシェアを握っていますが、アリババがマーケットプレイス型であるのに対し、JD.comは「直販型」Eコマースとなっています。
アリババは中小ECの仲介役として機能しているのに対し、JD.comは自社で在庫を仕入れて自ら販売しているのです。
例えていうなら、アリババのビジネスモデルはeBayや楽天などに近いのに対し、JD.comはAmazon.comとほとんど同じです。
ただ、Amazon.comのビジネスモデルは、創業者のジェフ・ベゾスも言っているように「Eコマースにおいて圧倒的なシェアを獲得すること」を前提に成立するモデルです。
大きなシェアを獲得することで売上原価率を下げ、その分は営業費用としてさらに投資することで消費者に最高のサービス体験を提供する。逆に言うと、そのレベルまでたどりつかないと「儲からない」ビジネスでもあります。
しかし、中国では前述のように、アリババが圧倒的なシェアを築いています。JD.comはその中で十分大きなシェアを握り、キープしていくことができるのでしょうか?
まずはJD.comの歴史を軽く振り返ってみます。