今回は2018年2月15日に上場承認された「ギークス」についてまとめていきたいと思います。(新規上場申請のための有価証券報告書)
ギークスの創業者は曽根原氏です。
曽根原氏は1995年に新卒でパレスホテルに入社し、その後不動産業界に転職。
不動産会社の営業マンとして月収400万円以上を稼ぐトップセールスマンになります。
その後、2001年には有限会社ウェブドゥジャパン(現在のクルーズ社)を創業。
そして2007年にウェブドゥジャパンは新規上場を果たします。
上場した後、日本にもフリーランスという働き方を広めるためにクルーズの子会社としてベインキャリージャパンを設立。
2009年にはMBOを実施し、クルーズから独立させ、2013年には現社名であるギークスに社名を変更しています。
売上推移を見てみると、2018年の売上は25.8億円と前年比36.4%の売上成長率となっています。
それではギークスの成長要因について見ていきます。
売上の内訳から見ていきます。
ギークスの売上は大きく「IT人材事業」と「ゲーム事業」の2つで構成されており、ゲーム事業は12.7億円と最も大きい割合を占めています。
ゲーム事業は受託開発がメインで、大手企業と協業でスマホアプリゲームを開発しています。
取引先としてはグリーやバンダイナムコなどが名を連ねています。
続いてゲーム事業に次いで売上が大きいIT人材事業について見ていきます。
IT人材事業ではITフリーランスの方向けに『geechs job』を運営。
ゲーム事業でギークスが請け負った開発案件をこのgeechs jobの登録者に流すなどして、ゲーム事業とIT人材事業の親和性も高いようです。
Web系の案件が40%を占めており、スマホアプリ系の案件も大きな割合を占めています。
さらにギークスの人材サービスの特徴として案件が成立するまでの時間の短さがあげられます。
1週間以内に成立する案件が全体の49%を占めています。
IT人材事業での取扱高も年々右肩上がりに増加しており、2018年は58.6億円に達しています。
他にもIT人材育成事業や動画事業にも力を入れています。
IT人材育成事業では英語も学べるプログラミングスクール『NexSeed』をフィリピンに展開しています。
さらにVRやAR動画などの開発案件を受注。
企業のPR動画などの作成も請け負っています。
続いてコスト構造を見ていきます。
売上原価(ITフリーランスなどの集客費や受託開発にかかる外注費)は大幅に改善。
2018年の売上原価率は47.7%となっています。
バランスシートを見てみると、総資産29.8億円のうち現預金は13.3億円。
調達源としては利益剰余金が8.5億円を占めています。
さらに営業キャッシュフローは4.6億円ほどとなっています。
ギークスの株式保有率を見てみると、代表取締役社長の曽根原氏が全体株式の40%を、曽根原氏の資産管理会社が38%を保有。
曽根原氏が実質的に78%ほどの株式を所有していることになります。
最後にフリーランス市場をチェックしたいと思います。
2017年には913万人だった国内フリーランス人口は2018年には1,119万人にまで増加。
フリーランス人口の増加に伴い、市場規模は20.1兆円にまで拡大しています。
(ランサーズ資料)
副業をする人も増加しており、2018年には744万人に。
副業の市場規模は7.8兆円にまで拡大しています。
想定発行価格(1,930円)と発行済株式総数(505万株)から試算するとギークスの時価総額は97.5億円ほどになる見込みです。