個人向けでは儲からない!?資格専門の予備校「TAC」
今回は資格試験専門の予備校を運営する「TAC」(証券コード : 4319) をチェックしていきます。一人で勉強するのが難しい資格試験ですが、いったいどれほどの人が利用しているのでしょうか?
TACは1980年の「東京アカウンティング学院株式会社」設立に始まります。設立当時はたった3講座しかなく、校舎も東京・名古屋・大阪の3ヶ所しかありませんでした。その後は講座・校舎ともに着々と増加し、2004年には東証一部上場を果たしました。
現在では直営校22校舎・提携校13校のもとで様々な講座を開講しています。
18/3期は売上が210億円、営業利益が8.3億円となりました。売上・営業利益ともに3期連続で増加しています。
12/3期に営業赤字となっていますが、この原因としては東日本大震災の影響で大学生向け営業が十分にできなかったことや震災後の消費マインドの落込み等による受講申込み減、大学生の就職活動の激化による時間の減少で資格取得に取り組む姿勢が後退したことなどが挙げられています。
営業利益率・売上成長率ともに3期連続で安定して推移しています。18/3期は営業利益率が4%、売上成長率は2.5%となりました。15/3期は増税前の駆け込み需要の反動などの影響で、営業利益率が0.7%(前年同比-4.3%)・売上成長率が-4.8%(前年比-2.6%)とどちら低下。その後は上昇傾向にあります。
復調の兆しを見せる資格の学校「TAC」は一体どのように稼いでいるのでしょうか?
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・分野別では5期連続で〇〇の受講者が増加
・受講者数の割に売上が多い分野は〇〇
・一人当たり売上で見ると〇〇という実態が明らかに
・受講者の〇〇%は個人だが、事業別に見ると利益の多くは〇〇事業
・負債・純資産の部に資格ビジネスならではの特徴が