VisaやAMEXから銀聯まで!世界のクレジットカード統計の「今」をまとめる
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前回まで、アメリカのクレジットカード産業の歴史をおさらいしました。
初めはデパートや石油会社が、顧客をガッチリ捕まえるためにスタートし、第三者によるクレジットカード会社が出てきたのが1950年。
1960年代以降になると、VISA(バンカメリカード)やマスターカード(マスターチャージ)に代表される「銀行系」クレジットカードが消費者向けに普及。
一方、ビジネスマン向けにはAMEXを代表とするT&E系カードが普及し、年会費を取りつつも手厚いサービスによって銀行系との差別化を図りました。
そして現在、世界のクレジットカード産業はどのように構成されているのでしょうか。
主要ブランドの決済取扱高や発行枚数を中心に、数値をチェックしてみましょう。
まずは、「国際ブランド」と言われるVisaやマスターカードなどの取扱高です。
Visaの資料によると、2017年の決済取扱高で圧倒的トップはVisaで、7.5兆ドルを超えています。
二位のマスターカードはそこからグッと下がり、3.8兆ドル。だいたい半分くらいの規模となっています。
さらに4分の1くらいがアメリカン・エキスプレスで、そこからまた4分の1くらいが日本の「JCB」です。
続いて、流通枚数も見てみましょう。