エステーは「生活日用品事業」を展開している。簡単な沿革(創業と上場)は以下の通り。
・昭和21年8月:「エステー化学工業所」を創立し、防虫剤などの製造販売を開始
・昭和23年8月:「エステー化学工業株式会社」を渋谷に設立。
・昭和59年1月:日本証券業協会東京地区協会に登録。
・昭和61年4月:東証二部に上場。
・平成3年12月:東証一部に指定。
2016年3月期の売上高は483億5105万円、経常利益17億2451万円。連結従業員は860名。
事業のカテゴリーと代表的な商品は以下の通り。
1. エアケア(消臭芳香剤)事業
「消臭力」「シャルダン」「脱臭炭」などを扱う。
2. 衣類ケア(防虫剤)事業
「ムシューダ」「ネオバラ」
3. サーモケア(カイロ)事業
「オンパックス」
4. ハンドケア(手袋)事業
「ファミリー」「ハンドフルール」
5. 湿気ケア(除湿剤)事業
「ドライペット」「備長炭ドライぺット」
6. ホームケア(その他)事業
「米唐番」「パワーズ」「クリアフォレスト」
売上高の内訳
全体の売上高483.5億円の内訳。消臭芳香剤が211億円を売り上げ、43.7%の割合を占める。続いて防虫剤が101.5億円(21%)、手袋が53.3億円(11%)、カイロが49.5億円(10.2%)。
エアケアカテゴリーでは、「消臭力」の玄関・リビング用やトイレ用スプレーの売上が伸長したとのこと。
衣類ケアカテゴリーでは「かおりムシューダ」の売上が伸長。
エステーは「世にない製品」の開発理念のもと、新製品の開発と既存製品の改良、そしてそのための基礎研究を推進している。
エアケア(消臭芳香剤)はエステーのメインカテゴリーであり、ライフスタイルの多様化に伴うニーズの変化に対応するため、新ブランド「シャルダン」を誕生させた。
主力ブランドである「消臭力」への新製品投入や、デザインのリニューアルなども行なっている。
中でも、女性ユーザーがもつ情緒的価値観にアプローチする「消臭力 素敵プラス」を「シャルダン ステキプラス」として刷新。「シャルダン ステキプラス Stick」も発売した。
サーモケア(カイロ)では、「はるオンパックス」レギュラータイプの持続時間を14時間に延ばすとともに、商品サイズ・タイプ・持続時間がわかりやすいようにパッケージをリニューアルしている。
2016年3月期の研究開発費の総額は5億3621万円。