Appleの歴史【完全版】(中編)
(前回の続き)
少し意外なことに、アップル創業時のウォズニアックはジョブズを100%信頼してはいませんでした。
コンピュータを実際に作っているのはウォズニアックですから、「作ったものをジョブズに渡していいのか?」と自問自答していたのです。
こうした疑念が佳境を迎えたのが、コモドール・ビジネス・マシンズ社の二人がジョブズ家のガレージを訪れ、アップル社を全て買い取りたい、と申し出た時です。
彼らは元々、アップルの取引先だったMOSテクノロジー社のトップでした。コモドール社によって買収された後、マイクロコンピュータ分野に進出するための足がかりとして、アップルに目をつけたのでした。
そしてなんと、ジョブズとウォズニアックは、この買収に乗り気だったのです。