帝国マイクロソフトを作り上げたビル・ゲイツの半生⑥MS-DOSの成功
(前回の続き)
1981年、IBMはマイクロソフトの協力を得て、「IBM-PC」を発表した。
それまでもマイクロソフトは、毎年売上を前年の2倍以上に拡大してきたが、1981年の売上は約1600万ドルにまで成長。
ここでビル・ゲイツは、会社形態をパートナーシップ型から、株式会社へと変更した。資金は余るほどあったが、ベンチャー投資家からの資本も受け入れた。いずれ会社を株式公開することを考えての選択だった。
プログラミング言語「BASIC」の成功により、「標準を勝ち取る」ことが、莫大な利益に結びつくことをゲイツは肌で理解していた。
言語に続いてゲイツが狙いを定めたのが、マイクロコンピュータ向けのオペレーティングシステムである。