UCaaS「RingCentral」コロナ追い風、Zoom似ビデオ会議機能を発表
企業向けに社内コミュニケーションシステムをクラウドで提供する「RingCentral」が5月6日に発表した2020年1Q決算について振り返ります。
足元の業績をみると、売上高は2.7億ドル(前年比+32.8%)とやや減速。営業損益(GAAP)は-0.3億ドルとなりました。対売上比では-9.5%となり、赤字が拡大しています。
前回発表された業績予想と比べると、足元の数値はかなり上振れする結果に。 定期課金売上は予想を+800万ドル、売上は+900万ドル上回っての着地となりました。
当初はもっと減速する予想だったのが、それよりは良い結果だったわけです。営業利益率(Non-GAAP)についても、想定の上限という水準。
COVID-19感染症が拡大する中、ZoomやSlack、Microsoft Teamsのようなコミュニケーションツールが大きく成長しています。
サービス領域的には、同じツール群の一つであるRingCentralには、どのような影響があったのでしょうか。 足元の決算報告について、カンファレンスコールの内容とともに整理していきます。
まずはトップラインの動向から見ていきましょう。
RingCentralは顧客数などの数値は開示していませんが、年間経常収益(ARR)を主要なトップライン指標として開示しています。