クリエイティブ人材など紹介「クリーク&リバー社」コロナ禍でも過去最高益を更新

今回ご紹介するのは、テレビやゲーム制作などの人材紹介・派遣事業を展開する「クリーク・アンド・リバー社」という会社です。

2012年2月期からの業績推移をみると、売上については右肩上がりに拡大しています。経常利益については多少の上下はあるものの、全体としては増加傾向。

2020年2月期の売上高は329億4640万円(前年比11.4%増)、経常利益は21億377万円(32.7%増)となりました。

今年度の業績についても、3月〜5月末までの1Q実績で売上94.8億円(前年比15%増)、営業利益10.5億円(同33%増)と堅調なトレンドを示しています。

足元の状況でも成長をつづけるクリーク・アンド・リバー社とは一体どんな会社なのか。決算資料を元に紐解いていきたいと思います。

映像制作からゲーム、建築人材まで展開

クリーク・アンドリバー社の創業者は井川 幸広氏。現在も代表取締役社長を務めています。

過去のインタビューによると、最初に就職した会社を一年で辞めフリーランスでの活動を開始。ドキュメンタリー作家として頭角を現します。

その後、1990年に創業したのがクリーク・アンド・リバー社です。当初は映画やテレビといった映像制作の派遣事業を行っていました。

その後は、年々扱う人材領域を広げます。1996年にはゲームクリエイター、1997年には出版・広告クリエイター、2013年には建築、ファッションクリエイターまで。

公式ページでの説明によると、新聞のテレビ番組欄に掲載されているNHK・民放キー局のテレビ番組のうち、約45%もの番組に、C&Rグループ所属のクリエイターが携わっているそう。

韓国におけるテレビ番組シェアはさらに高く、実に80%の番組シェアを誇るそう。韓国に子会社を設立したのは2001年のことですから、20年弱でこれだけの地位を確立したことに。

さらに、医療や弁護士、会計士などテレビと全く関係なさそうなジャンルにも幅を広げています。医師のネットワークは12.4万名。

今年に入ってからも、すでに「アスリート・エージェンシー事業」「CXOエージェンシー事業」をスタート。現在は17分野で人材派遣・紹介等のエージェンシー事業を展開しています。

クリエイティブ分野が売上の74%

このように、テレビ業界を中心として多方面で人材派遣・紹介サービスを手がけているのがクリーク・アンド・リバー社。

セグメント売上を見ると、特に大きいのが「クリエイティブ」「医療」「会計・法曹」です。

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