今や世界一の富豪、ジェフ・ベゾスの半生:Amazon創業から上場までの物語
今回は、Amazonの創業から上場までのストーリーをご紹介する。ご存知の通り右肩上がりでの業績拡大を続け、時価総額は世界4位の巨大企業だ。
今やその成功を疑う人はいないが、設立当時は「インターネット」の概念を知らない人もまだ多かった。そんな中、創業者のジェフ・ベゾスはウォール・ストリートでの華々しいキャリアを捨て、Amazonの立ち上げに踏み切る。
いかにしてこの事業構想に辿り着き、成長に向けた種まきをしていったのか。9月までにCEOから退任するベゾスの半生を振り返りつつ、まだ小さな「オンライン書店」にすぎなかった萌芽期のAmazonの裏側に迫りたい。
ジェフ・ベゾスは1964年1月12日、ニューメキシコ州のアルバカーキに生まれた。あまり知られていないが、出生名はジェフリー・プレストン・ジョーゲンセンという。
ベゾスが産まれたとき、父親のテッド・ジョーゲンセンは19歳、母親のジャクリン・ギーゼ・ジョーゲンセンは17歳の高校生だった。ジャクリンはなんとか高校のカリキュラムを修了、その後は夜間学校に通いながらベゾスを育てた。