NFT参入で株価急騰、首振り人形メーカー「Funko」のビジネスモデル
今回ご紹介するのは、「ボブルヘッド」と呼ばれる首振り人形メーカーの「Funko」。主力事業はレトロなおもちゃの製造販売だが、ナスダック市場に上場している。
Funkoの企業メーセージは「誰しも、何かのファンである」。マーベル、ディズニー、Netflix、NBAなど様々なコンテンツホルダーと提携、幅広い層に刺さる多様な商品展開を武器に成長している。
昨年は店舗休業で業績が落ち込んだが、2021年度はコロナ前を上回る水準に回復する見通しだ。株価は直近底値から7倍ほどになっている。
4月には過熱する暗号資産NFT市場への参入を発表、株価上昇にさらに弾みがついた。一見時代遅れにも思えてしまう人形メーカー、Funkoの戦略を紐解いていこう。
設立は1998年。おもちゃコレクターのマイク・ベッカーがワシントン州の自宅で創業した。
起業のきっかけは、あくなき収集欲。ファミリーレストラン「Big Boy」のマスコットの貯金箱を見つけることができず、自分自身で作ることにした。そこから様々なおもちゃの制作・販売を手がけるようになる。