LEGO(後編)「レゴらしさ」への回帰、倒産危機から奇跡の復活
(前回の続き)
世界一のおもちゃ帝国「LEGO」。全てのブロックを連結させることができる「遊びのシステム」を構築し、世界的なブランドに成長した。
ところがテレビゲームの台頭や多角化の失敗から、2000年頃には極度の業績不振に陥る。ファンドへの売却案も浮上し、誰もが自力再生は不可能だと思っていた。
そんな中、LEGOは経営を抜本的に見直し、見事にV字回復を達成。それから10年以上、業績は成長基調へと転じた。これほどまでの成長を予期した者は、当時ほとんどいなかったはずだ。
コロナの影響を受けた2020年度は売上、営業利益でともに過去最高を更新した。後編ではその軌跡を追っていこう。