星野リゾートの戦略から読み解く2022年国内観光産業のトレンド
星野リゾートは13日、オンライン発表会「星野リゾートLIVE 2022 春」を開催。新規開業施設や同社の新たな戦略について代表の星野佳路氏が語った。
星野リゾートは創業108年。2021年度取扱高は514億円となり、施設数は56施設となった。 星野リゾートの特長は、ホテル経営の機能となる開発・所有・金融・運営のうち、運営のみを行っていることだ。
1991年以降運営に特化する戦略で、日本の観光業をリードしてきた。 新規開業も多いが、経営難に陥ったホテルオーナーからの依頼に応え、運営によって再生させてきた。コロナ禍においても、経営困難になったホテルや旅館は数多く、経営難から星野リゾートが運営を引き継いだホテルもある。
そんな運営特化の星野リゾートは、国内観光業のトレンドを強く意識して経営戦略を行っている。コロナ禍でインバウンド需要が激減した際に、「マイクロツーリズム」をいち早く提唱していたのも星野氏だった。
そんな星野リゾートが2022年に打ち出す新たな事業戦略とは。同社が繰り出す戦略から、国内観光の新たなトレンドを読み解いてみたい。