「産業廃棄物」12兆円マーケットで急拡大するスタートアップに聞く“産廃DX”の現状とは?
SDGsが叫ばれる中、個人が排出するごみについてはリサイクルやリユースの機運も高まり、ITを利用したプロダクトを目にすることが増えている。
しかし、工場や建設現場から出され、日本のごみの9割を占める産業廃棄物について、どの程度IT化が進んでいるかはあまり知られていない。
今年7月に資金調達したスタートアップ・ファンファーレは「産廃のDX」を掲げる。同社は産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭」を提供している。
産廃の回収は現場も回収車もその運転手も日々異なるため、日々1枚「配車表」を作成しなくてはならない。その作業を毎日人力で行っている産廃業者がほとんどだったが、「配車頭」はこれをAIを利用して自動化できるようにしたのだ。
「配車頭」を利用して作成された配車表は2年弱で約6万表を超えた。
Strainer
ファンファーレの創業者は産廃に縁もゆかりもなかったUXデザイナー・近藤志人氏だ。なぜ彼は産廃DXに取り組むことにしたのか。12兆円と言われる産廃業界の市場は、IT化の分野ではまだまだブルーオーシャンでもある。産廃業界の未来とは。近藤氏に産業廃棄物業界の現状と、ビジネスの狙いを聞いた。