コンテンツ管理「Box」低成長でも収益性は向上、2024年は新たな製品戦略を展開
コンテンツ管理プラットフォームを手がけるBoxが3月5日、2023年11月〜翌1月期決算を発表。売上高は前年比2%増の2.6億ドル、営業利益は同じく8%増の2,120万ドルだった。
創業者アーロン・レヴィをはじめ経営陣は、Non-GAAP営業利益率が26.7%に向上したことをアピール。株式報酬などの非キャッシュ費用を除いた値だ。通年で2.7億ドルのフリーキャッシュフローを稼ぎ、そのうち1.8億ドルを自社株買いに費やすなど株主還元を進めた。
SaaS企業としては成長率が地味なBoxは、コロナ禍でも注目が高まらなかった。ところがコロナ後は、着実に積み上がる売上と高まる収益性が見直され、株価が上昇。多くの「グロース株」とは対照的に、評価が高まっていった。
レヴィCEOは、依然としてマクロ環境が重石となり、企業のIT支出が鈍いとコメント。それでも収益性を着実に拡大することができたという成果を強調した。