2023年05月10日 08:00
シードVCのジェネシア・ベンチャーズ、3号ファンドを総額150億円で組成完了

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ(代表取締役:田島 聡一、本社:東京都港区)は、プレシード/シード期のスタートアップを対象とした「Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合」(以下:3号ファンド) を総額150億円で組成完了したことをお知らせいたします。

1、2号ファンドに続き、日本と東南アジアのプレシード/シード期のスタートアップへの投資と経営支援に特化すると共に、一社あたりの投資金額増(追加投資を含む)、またフロンティアテック領域への投資、および投資エリアの拡大(インド投資の開始)とアクションを拡げ、大きな産業を生み出すことに挑戦するスタートアップに十分なリスクマネーを投資できる体制を構築してまいります。

【ジェネシア・ベンチャーズについて】

ジェネシア・ベンチャーズは、プレシード/シード期のスタートアップへ投資と経営支援を行う、独立系のベンチャーキャピタルです。日本(東京)・インドネシア(ジャカルタ)・ベトナム(ホーチミン)の3拠点を構え、アジア全域において、スタートアップ・事業会社・投資家・政府・自治体・非営利団体など、社会を形成するすべてのステークホルダーとともに、持続可能かつ大きな産業を生み出すプラットフォームの構築に取り組んでいます。

【1号および2号ファンドの投資実績】

2017年12月に総額40億円で組成完了した1号ファンドからは、日本ではHRBrain・助太刀・タイミー・フォトラクション・Baseconnectなど、東南アジアではQoala・Docquity・boboboxなど、日本と東南アジア地域(主にASEAN主要国)のプレシード/シード期のスタートアップ47社(国内35社、海外12社|2023年4月末時点)に投資いたしました。

また、2020年10月に総額80億円で組成完了した2号ファンドからは、日本ではScheeme・テックドクター・FastLabel・HOKUTO・ROUTE06など、東南アジアではKamereo・BUYMED・Manabie・Sinbadなど、日本と東南アジア地域(主にASEAN主要国)のプレシード/シード期のスタートアップ59社(国内41社、海外18社|2023年4月末時点)への投資いたしました。

【3号ファンドについて】

このたび、ジェネシア・ベンチャーズは、「Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合」(以下:3号ファンド) を総額150億円で組成完了いたしました。
当ファンドへの出資者は、以下の皆さまと非公開の国内の機関投資家および個人投資家です。※アルファベット順|敬称略|一次募集完了時に社名公開した企業を含みます

・キャナルベンチャーズ株式会社(代表取締役:朝田 聡一郎 本社:東京都江東区)が運営するCVCF2投資事業有限責任組合
・株式会社Cygames(代表取締役:渡邊 耕一、本社:東京都渋谷区)
・ベンチャーファンド投資株式会社|日本政策投資銀行グループ(代表取締役:内山 春彦、本社:東京都千代田区)
・株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ(代表取締役:吉田 泰彦、本社:福岡県福岡市)
・グリーベンチャーズ株式会社(代表取締役社長 相川 真太郎、本社:東京都港区)が運営するGREE LP Fund JP1号投資事業有限責任組合
・JA三井リース株式会社(代表取締役 社長執行役員:新分 敬人、本社:東京都中央区)
・株式会社産業革新投資機構(代表取締役社長CEO:横尾 敬介、本社:東京都港区)
・三井住友信託銀行株式会社(代表取締役:大山 一也、本社:東京都千代田区)
・みずほキャピタル株式会社(代表取締役社長:大町 祐輔、本社:東京都千代田区)
・株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、本社:東京都千代田区)
・株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ(代表取締役社長:豊福 力也、本社:千葉県浦安市)
・株式会社ウィザス(代表取締役:生駒 富男、本社:大阪府大阪市)

■主な投資対象領域

1) デジタル・トランスフォーメーション(DX)産業のビジネス・ストラクチャーをアップデートするXaaS、多重構造を解消するプラットフォーマーなどのデジタル・トランスフォーメーション周辺領域

2) ニューエコノミー個人のエンパワーメントや顧客体験の最適化、循環型経済を実現するOMO、C2C(EC、SERVICE)、シェアリングエコノミー、非中央集権型プラットフォームなどのニューエコノミー周辺領域

3) メディア・エンターテインメント個人の興味関心が多様化する中で、人々の心を動かす体験価値を提供するメディア、コンテンツ、VR/ARなどのメディア・エンターテインメント周辺領域

4)フロンティアテックロボティクス、デジタルツイン、宇宙分野などの新たな産業や、情報科学の応用が生み出す革新的なデジタル・イノベーション周辺領域

■今後の展望

ジェネシア・ベンチャーズは引き続き、スタートアップエコシステムの発展を支援する活動を続けてまいります。

▽スタートアップ創出のための取り組み起業未経験者がスタートアップを創業するハードルは、未だ決して低いとは言えません。私たちは、注目事業領域についての情報発信や出資を前提としないフラットな起業支援プログラムなどを通じて、地域・環境・年齢・ジェンダーを超えた新しい産業や事業創造の機会を提供してまいります。

事業のネタ帳> 注目領域・事業アイデアの公開

Entrepreneurs Academy> 起業支援プログラム(※第一期の募集は終了)

▽スタートアップの成功確率・企業価値最大化のための取り組み
事業・組織・資本政策など、スタートアップ経営には様々な課題がつきまといます。その中で少しでも事業の成功確率を高めるためのインタビューコンテンツなどの発信を積極的に行ってまいります。また、投資支援先向けに、組織アセスメントの提供も行っています。

創業の軌跡> 先輩起業家・経営者のナレッジ共有

Players> スタートアップに関わるPlayersのビジョンの言語化

Collaboration> 大企業とスタートアップの連携事例の共有

G-Owl> 投資支援先に対する組織アセスメントの提供

▽ESGソリューションの提供
持続的な経営を実現する上で欠かせないESGの視点はスタートアップにも求められていますが、リソース不足などにより十分な取り組みができないのが現状です。そのような投資支援先に向けて、勉強会やハラスメント相談窓口の設置など、実践的なソリューションを提供しています。

ESG> ESG経営についての情報共有、カンファレンスの開催

ESG> ESGソリューションの提供

▽投資エリアの拡大
2023年内を目途にインド事務所の立ち上げを実施し、グローバルに事業展開するスタートアップへの投資も加速させていく予定です。