株式会社ジェネシア・ベンチャーズ（代表取締役：田島 聡一、本社：東京都港区）は、ESG投資方針に基づくエンゲージメント活動の一環として、組織リソースが限られた初期段階のスタートアップによるESG経営を支援するため、投資支援先スタートアップが無償利用できる各種サービス（ESGソリューション）の提供を開始しました。

【「ESGソリューション」提供の背景】
ジェネシア・ベンチャーズは、2021年12月にPRI（責任投資原則）への署名を実施[*1]、合わせてESG投資方針を策定[*2]しており、支援先スタートアップの長期的かつ持続的な企業価値の向上と社会課題の解決を通じて、私たちのビジョンである「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会」の実現を目指しています。

 [*1]PRI署名に関する詳細はこちら：https://www.genesiaventures.com/signed-pri/
[*2]ESG投資方針はこちら：https://www.genesiaventures.com/esg-policy/

この度、ESG投資方針に基づくエンゲージメント活動の一環として、組織リソースが限られた初期段階のスタートアップによるESG経営を支援するため、投資支援先スタートアップが無償で利用できる各種サービス（ESGソリューション）の提供を開始しました。
ESGソリューションの第一弾として、2022年7月より、外部のハラスメント相談窓口を設置するとともに、同サービスの提供に先立って、投資先スタートアップ全員参加のハラスメント勉強会も実施しています。今後は、SNS等の情報発信に関するリスクモニタリングや、組織課題を早期に把握するためのサーベイなど、ESGソリューションの充実化を図っていく予定です。

【担当者のコメント】
▼Chief Sustainability Officer / Partner 河合 将文より
ジェネシア・ベンチャーズの投資先には初期段階のスタートアップが多いため、ESG経営の重要性は理解しつつも、全てを独自で対応するには限界もあります。スタートアップにとって最も重要な事業成長を制約することなく、ESG経営にも取り組んで頂けるよう、私たち自身が、単なる対話の枠を超え、主体的なサービス提供者として、ご支援していきたいと考えています。
 ▼Senior Portfolio Manager 吉田 実希より
今回設置する外部のハラスメント相談窓口では、メンタルヘルスのカウンセリング相談も受け付けています。少数精鋭で事業に取り組むスタートアップにとっては、メンバー一人ひとりのウェルネスが事業成長に直結する重要な課題となりますが、シード・アーリー期では具体的な対策を講じることまで手が回らないのが現状です。今後もスタートアップの伴走者として、成長をサポートするESGソリューションを提供していきます。

【スタートアップのESGに対する意識調査】
 ESGソリューションの一環として、2022年5月12日に支援先向けに「ハラスメント防止・対策勉強会」を実施しました。勉強会には48社から61名が参加し、活発なディスカッションが行われました。

また、当日の参加者を対象にESGに対する意識についてアンケートを行った結果、回答者のうちおよそ半数がESG経営に関心を持っており、1割が既に積極的に取り組んでいる、と回答しています。

ESG経営のテーマの中で既に行っているアクションについては、「残業含む労働時間の把握」が最も多く、次に「従業員の心身の健康のチェック」、「個人情報保護のための取り組み」が続きました。

そのような課題認識を持ちつつも、実際にESG経営推進にあたりハードルとなっているのは「知見の不足」「何から着手すればよいかわからない」「リソース不足」といった点のようです。 また、環境、社会、ガバナンス各トピックスに対する意識については下記のようなランキング結果となりました。

■詳しくはこちら⇒ https://www.genesiaventures.com/esg-solution/

【ジェネシア・ベンチャーズの取り組み】