Fosun International Ltd.【00656】 HKEX

Integrated finance (wealth) business includes: insurance, investment, wealth management and internet finance while the industrial operations include: health, happiness, steel, property development and sales, and resources.

Fosun International Ltd.【00656】 HKEX

Integrated finance (wealth) business includes: insurance, investment, wealth management and internet finance while the industrial operations include: health, happiness, steel, property development and sales, and resources.

事業内容

沿革・会社概要

1992年に設立されたFosun International Ltd.(Fosun、复星国际)は、中国市場主義経済の改革の中で台頭してきた代表的な企業の一つである。2007年7月16日に香港証券取引所のメインボードに上場した。テクノロジー主導の企業グループとして、Fosunは「健康」「幸福」「富」の3つのビジネスラインを運営し、世界中の家族のために高品質の製品とサービスを創造している。

また、Fosunは、グローバルなコアビジネスの強化に力を注いでおり、特に、ワールドクラスの製品とブランドの創造、グローバルな販売とマーケティングの改善、業務の効率化に注力してきた。漢拏館(中国初の自社開発バイオシミラー)、佛順聯合健康保険(専門健康保険会社)、長城病院(最近3年間で中国の公立病院で1位)、クラブメッド(世界最大のリゾート運営会社)、アトランティス三亜(三亜観光のベンチマーク)など、グループ企業のなかで複数の製品ラインの市場リーダーを形成している。

Fosunには、不動産投資及び管理部門として復星地産(Fosun Property)があり、観光や物流に加えてカルチャーやヘルスケア、金融も含めた新都市開発・建設に関連する子会社・関連企業を数多く保有している。不動産投資及び管理部門である復星地産は中国全土さらには、海外不動産への投資・買収を積極化しており、2014年には「イデラキャピタルマネジメント」を買収して日本にも進出した。

Fosunは、さらにより多くの市場をリードするブランドの創出を計画しており、2018年のFosunの総収益は1094億元(約165億米ドル)に達した。2019年6月30日には、Fosunの総資産額は6,815.1億元(約991億米ドル)に達している。

事業内容

Fosunは不動産開発を軸とした中国を代表する投資会社として知られ、「健康(health)事業」「ハピネス(hapiness)事業」「福祉(wealth)事業」の3大事業を積極的に展開している。

健康(health)事業

Fosunの健康(health)事業は、イノベーション主導の医薬品製造と健康サービスのエコシステムに焦点を当てており、「4 IN」(イノベーション、国際化、統合、インテリジェント化)の戦略を堅持している。また、COVID-19ワクチン、バイオ医薬品、低分子革新薬、細胞介在性免疫、高付加価値ジェネリック医薬品、国際共同研究開発などの分野でも、高い将来性のある製品が認証を取得している。将来性のある製品については、中国、米国、インド、欧州連合市場での臨床試験の新規フェーズへの早期参入を許可されたり、認証を取得するなど、積極的に製品化を目指している。2020年3月には、Fosun Pharmaの子会社が、BioNTech SEから、同社のmRNA技術プラットフォームをベースとしたCOVID-19ワクチン製品の中国本土、香港、マカオ特別行政区、台湾地域での独占的開発・商業化のライセンスを取得することに成功した。Fosunは、2020年7月に国家医薬品監督管理局からライセンスを受けたCOVID-19の臨床試験の承認を取得している。

ハピネス(hapiness)事業

ハピネス(hapiness)事業はデジタル化、オンライン化、家族向けの進展を加速させ、Dongjia、トーマスクックライフスタイルプラットフォーム、Foryou Clubなどのオンラインプラットフォームに数百万人のユーザーが蓄積している。2018年と2019年に最も目覚ましい成長を遂げたセグメントであるにもかかわらず、ハピネス事業は、2020年上半期に流行病の深刻な課題に直面している事業だ。

福祉(wealth)事業

福祉事業は、保険、銀行、証券、資産運用などの金融事業を世界各地で展開している事業だ。近年では、インターネット・クラウドコンピューティング技術を核に、新たな金融業界への展開を加速させている。今後も福祉事業は、「金融+産業」のシームレスな統合機能を強化し、「保険型総合金融力」の充実を図っていくことを予定している。

福祉事業は、2007年に保険業界に参入し、現在では家族生命保険、損害保険、ウェルスマネジメント、消費者金融などの消費者金融をはじめ、様々な保険ビジネスを世界各地に展開している。

Fosunは福祉分野の技術をリードするコンセプトを金融分野に適用する重要な実践者であり、推進者だ。近年、証券などの伝統的な分野と新興のFintech事業の双方向展開に積極的に取り組んでおり、BondITなどのFintech企業との連携に成功している。さらに、Fosunの福祉事業は、ウェルスセグメントの重要な構成要素として、金融サービス、ウェルスマネジメント、金融テクノロジー、インベストメントマネジメントなどの分野で事業を展開し、その地位を高めている。中国で急速に成長している富裕層に焦点を当て、総合的な商品、グローバルネットワーク、最先端の技術を駆使して、総合的な金融サービスプラットフォームの構築を目指している。


2019年12月期 Annual Report(提出日:2020年3月31日)

特集記事