事業内容
アイ・ピー・エスは、ERP(Enterprise Resource Planning)用パッケージソフトウェアの導入および保守を主な事業としています。同社は、連結子会社1社、非連結子会社1社、関連会社1社で構成されており、ERP導入関連事業の単一セグメントを展開しています。特に、ドイツのSAP SE社が開発したSAP ERPの導入支援を行っており、日本法人であるSAPジャパン株式会社のプラチナパートナーとして認定されています。
アイ・ピー・エスは、年商100億円から2,000億円の中堅および準大手企業をターゲットに、SAP導入ビジネスを展開しています。特に、年商100億円から1,000億円規模の企業向けに、SAP社と共に市場を開発してきた実績があります。また、同社は「EasyOneテンプレート」を確立し、SAPのノウハウや独自開発のAddonプログラムを組み込んだ総合的なライブラリー製品を提供しています。
さらに、アイ・ピー・エスは、SAP専業ベンダーとして、先進的なSAPソリューションの開発に積極的に取り組んでいます。特に、パブリッククラウドに注力し、顧客のグローバルなビジネス活動を支えるために、UnitedVARsに参画し、約70か国のSAPベンダーとアライアンスを組んでいます。
保守その他事業では、既にSAP ERPを導入した顧客に対し、保守運用や周辺アプリケーションの保守、改善機能の開発などを行っています。顧客が自律的にERPを運用できるよう、システム操作の定着や高度な管理会計の習得を支援するサービスメニューを提供しています。また、同社はSAP ERPの新バージョンの機能検証や独自開発商品の研究開発も行っています。
特集記事
経営方針
アイ・ピー・エスは、SAP ERPの導入支援を通じて顧客の経営革新をサポートすることを基本方針としています。同社は、導入品質、コスト、納期(QCD)を重視し、顧客満足を追求しています。また、先進的な技術を活用し、独自のサービスを提供することで高い収益性を目指しています。これにより、顧客に驚きと満足を提供し、社員や株主と利益を共有することを経営理念としています。
中長期的な経営戦略として、アイ・ピー・エスはSAPビジネスの堅調な成長を見据え、デリバリー体制と製品開発体制の強化を進めています。2023年度からは140人体制への増強を図り、組織改革を推進しています。また、RPAやAI、IoTといった新技術の研究開発を進め、これらの技術を活用したソリューションの開発を行い、SAPビジネスとの相乗効果を狙っています。
同社は、ERPのパブリッククラウド化やデジタル・トランスフォーメーション(DX)に対応するため、顧客企業を適切にサポートする技術の確立を目指しています。具体的には、Fit To Standardの導入方法論やサービスの開発、開発環境の変化への対応、顧客のIT活用技術の育成に取り組んでいます。また、DXによる企業全体の効率化を推進し、ITを活用した企業変革を支援するサービスの開発を進めています。
さらに、アイ・ピー・エスは人材開発にも注力しており、海外人材の活用や新卒採用を中心に人材育成を行っています。従業員満足度を高め、企業に対するロイヤリティーを獲得することで、充実した体制を構築し、持続的な成長を目指しています。