同社は、持株会社としてグループ会社の経営管理を行い、医療機器販売業を中核とする多様な事業を展開しています。医療機器販売業は、一般機器、一般消耗品、低侵襲治療、専門分野、情報・サービスの5つの分野に分かれています。一般機器分野では、手術室関連機器や診断機器を幅広く取り扱い、医療機関に総合的な販売活動を行っています。

一般消耗品分野では、医療用消耗品の販売に加え、院内物品管理のアウトソーシングであるSPDサービスを提供しています。低侵襲治療分野では、内視鏡や循環器関連の医療機器を取り扱い、専門営業スタッフが各カテゴリーに対応しています。専門分野では、整形や透析などの専門性の高い医療機器を提供しています。

情報・サービス分野では、電子カルテや医療情報システムの構築、医療機器のメンテナンス、医療廃棄物の収集運搬など、幅広い医療関連サービスを提供しています。また、医療機関向けのIT製品を展示する「MEDiPlaza西日本」では、ITコンサルティングサービスを行っています。さらに、医療機関への経営指導やM&Aコンサルティング、医業経営セミナーの開催も手掛けています。

医療機器製造・販売業では、整形外科用インプラントを中心に製造販売を行い、自社開発商品「アレクサネイル」を全国に販売しています。医療モール事業では、広島県福山市で医療クリニックや調剤薬局などの施設への賃貸事業を展開し、施設の管理・運営を行っています。これらの事業を通じて、同社は医療機関に対する多角的なサービスを提供しています。

undefinedは、地域のヘルスケアに貢献することを経営理念とし、地域医療の充実と安定を目指しています。2017年に持株会社体制に移行し、2024年には9社体制を確立しました。この体制を活かし、グループ全体でステークホルダーの満足度を高め、地域社会への貢献を果たすことを目指しています。

同社は、長期ビジョン「マルティプライビジョン2030」を策定し、持続可能な社会への貢献と企業価値向上を目指しています。新たな中期経営計画では、積極的な投資とグループ機能の向上を通じたバランス経営を掲げています。特に人的資本の強化を重視し、従業員のワークエンゲージメントを向上させる組織づくりに取り組んでいます。

主要施策として、人的資本経営の推進、グループ間連携による新たな価値創出、持続的成長に向けた投資、ESG経営による地域社会への貢献、ガバナンスの強化を挙げています。これにより、2027年までに連結売上高73,000百万円、連結営業利益950百万円を目指しています。

undefinedは、M&Aやパートナーシップを通じた収益性向上、ヘルスケア分野の社会問題解決に資する投資、コーポレートガバナンスの推進を行っています。また、自己株式取得や株主・投資家との対話強化を通じて、企業価値の向上を図っています。これらの施策を通じて、同社は持続可能な成長を実現し、地域医療の発展に寄与することを目指しています。