事業内容
システムサポートは、クラウドインテグレーション、システムインテグレーション、アウトソーシング、プロダクト、海外事業の5つのセグメントで事業を展開しています。クラウドインテグレーション事業では、Microsoft AzureやAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud、ServiceNowなどのクラウドサービスの技術支援やライセンス再販を行っています。これにより、企業はITシステムを外部サービスとして利用でき、初期投資リスクを抑えつつ柔軟に対応可能です。
システムインテグレーション事業では、ITシステムのコンサルティングから設計、開発、運用保守までを提供し、特にERPパッケージの導入支援やOracle Databaseのインフラ構築に注力しています。アウトソーシング事業では、データセンターサービスやシステム運用保守、データ分析・入力サービスを提供し、金沢と東京にデータセンターを設置しています。
プロダクト事業では、建築業向け工事情報管理システム「建て役者」やモバイル受発注システム「MOS」、医用画像ファイリングシステム「T-File」、クラウド型シフト管理システム「SHIFTee」、勤怠・作業管理システム「就業役者」などの製品を開発・販売しています。これらの製品は、直接エンドユーザーに販売するほか、代理店経由でも提供されています。
海外事業では、アメリカとカナダでシステムインテグレーションや給与・会計業務のアウトソーシング、人材紹介サービスを展開しています。システムサポートは、各事業セグメントで専門性を高め、顧客に新しいソリューションを提供することを目指しています。
経営方針
システムサポートは、2025年6月期から2027年6月期にかけての中期経営計画「ローリングプラン」を策定し、成長とイノベーションの創出をテーマに掲げています。この計画では、顧客と社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのサービス拡充、多様な人材の成長と活躍、サステナビリティ経営の強化を基本方針としています。これにより、業績目標の達成とともに、ガバナンスやサステナビリティへの取り組みを強化する方針です。
同社は、クラウドインテグレーション事業に注力し、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud、ServiceNowを中心にクラウド移行や最適化を支援しています。また、AI関連サービスや海外クラウドサービスの日本市場での事業化を進め、新規顧客の獲得を目指しています。さらに、クラウド関連技術者の育成に投資し、技術資格の取得を通じて顧客紹介を受けることで、継続的な受注を確保する戦略を取っています。
人材面では、優秀な技術者の確保と育成を重視し、資格取得やプロジェクト管理能力の強化を推進しています。給与水準の向上や働きやすい環境の整備を通じて、他社との差別化を図り、優秀な人材の確保に努めています。また、サステナビリティ経営の一環として、ITサービスを通じた新たな価値の創出やDX人材の育成に取り組み、持続可能な社会への貢献を目指しています。
システムサポートは、売上高31,709百万円以上、営業利益2,798百万円以上、営業利益率8.8%以上を目標に掲げ、事業規模と収益性の向上を目指しています。これにより、企業価値の向上と持続的な成長を実現することを目指しています。