事業内容
図研エルミックは、通信ミドルウェア事業を主軸として展開しています。この事業は、エンジニアリングサービス、プロトコルスタック、システムプラットフォームの3つの主要な事業内容に分けられます。
エンジニアリングサービスでは、具体的な製品種類の記載はありませんが、技術的なサポートやソリューション提供を行っていることが推測されます。プロトコルスタックに関しては、ミドルウェアライブラリとして「KASAGOシリーズ」のTCP/IPプロトコルスタックや、「Ze-PROシリーズ」のONVIF、SIP、RTPなどが挙げられています。これらは、通信機能を実現するための基本的なソフトウェアコンポーネントです。
さらに、システムプラットフォーム事業では、カメラ映像やIoTシステムの連携プラットフォーム「FA Finder」や、ストリーミング・パッケージを提供しています。これにより、図研エルミックは、通信技術を核とした幅広いソリューションを提供していることがわかります。
これらの事業内容から、図研エルミックは、通信技術を基盤とした多様なニーズに応える製品やサービスを展開している企業であると言えます。特に、プロトコルスタックやシステムプラットフォームの提供を通じて、IoT時代のインフラ構築に貢献している点が注目されます。
経営方針
図研エルミックは、情報技術を駆使して社会に貢献することを経営理念に掲げ、俊敏性、感受性、柔軟性、精密さ、探究心を行動指針としています。同社は、通信ミドルウェア事業を中心に、エンジニアリングサービス、プロトコルスタック、システムプラットフォームを提供しており、5Gやデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴う技術革新の波に対応しています。
経営上の目標として、売上高、売上高総利益率、自己資本利益率(ROE)の向上を掲げ、事業環境や社会情勢の変化に対応しながら、継続的で安定した事業基盤の構築を目指しています。特に、ストリーミング技術を基にしたエンジニアリング・サービスを中心とした事業方針への転換を図り、収益性の向上に注力しています。
同社は、5GやDX時代に必要不可欠なストリーミング技術をコアコンピタンスとし、要件定義から設計・実装、各種標準規格提案、アプリケーション開発、検証環境構築まで一気通貫で技術提供が可能なエンジニアリング・サービスを提供しています。これにより、お客様と一体となった開発業務を担うことが可能となり、事業規模の拡大を目指しています。
また、優秀なエンジニアの採用・育成、多様性の確保、強固な財務体質の維持など、事業上及び財務上の課題にも積極的に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、図研エルミックは、技術革新を支える共通の基盤技術としての位置付けを強化し、持続可能な成長を目指しています。