事業内容
同社は独立系ソフトウェア開発会社であり、ソフトウェア受託開発を主な事業としています。事業は単一セグメントでありながら、組込み関連事業、製造・流通及び業務システム関連事業、金融・公共関連事業の3つに区分されています。
組込み関連事業では、自動車や船舶に搭載されるECUのソフトウェア開発を行っています。特に、エアバッグ制御やナビゲーション関連のECU開発に実績があります。また、CASE分野のソフトウェア開発にも注力しています。民生・産業機器関連では、自動販売機やデジタル家電の制御ソフトウェアを開発し、顧客との長期的な取引を通じてノウハウを蓄積しています。
製造・流通及び業務システム関連事業では、工場の生産ラインや物流システムの監視・制御ソフトウェアを開発しています。IoTやAIを活用したソフトウェアパッケージ「FlexSignal」や「PlusFORCE」を提供し、DXを支援しています。業務システム関連では、製造業の生産管理や在庫管理、Eコマース関連のソフトウェア開発を行っています。
金融・公共関連事業では、大手SIerの協力会社として、大手金融機関や省庁、地方自治体向けのソフトウェア開発を行っています。金融関連ではメガバンクの基幹業務システム開発を手掛けていましたが、現在は公共関連開発にシフトしています。公共関連では、官公庁の特定業務に関するノウハウを蓄積し、安定的な受注を実現しています。
同社は、これらの事業を通じて、品質管理やプロジェクトマネジメントの強化を図り、安定した業績を維持しています。QMSやISMS、Pマークの取得により、品質管理やセキュリティマネジメントを強化し、さらなる受注拡大を目指しています。
特集記事
経営方針
undefinedは、ソフトウェア技術を通じて日本の製造業を支えることを中心に、成長戦略を推進しています。中期経営計画では「変革に挑み新たな安定と成長のステージへ」をスローガンに掲げ、既存事業の強化と新たな事業基盤の確立を目指しています。特に、組込み技術や公共関連事業における選択と集中、製造・流通システムの効率化を進めています。
新技術の導入と人材育成も重要な戦略の一部です。AIやIoTを活用した産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、製造業向けのパッケージメーカーとの協業を強化しています。また、関東地区への事業展開や車載関連開発へのシフトも進めています。これにより、技術・品質・コストの面で日本の製造業を支えることを目指しています。
undefinedは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも重視しています。SDGsの達成に貢献するため、製造現場の省エネ・省資源化を支援するソフトウェアシステムの開発を進めています。また、労働環境の改善や人材の多様化を図り、社員のキャリアパスと企業のビジョンを一致させることで、組織力の向上を目指しています。
さらに、undefinedは、営業利益率10%以上、ROE10%以上を目標とし、収益力の向上を図っています。優秀な人材の育成と新技術の習得を通じて、高付加価値の開発案件を受注し、プロジェクト管理力と品質管理力を強化しています。これにより、利益を社員や株主に還元し、強固な財務体質の維持を目指しています。