富士興産【5009】 スタンダード(内国株式)

石油製品の仕入れ・販売、家庭用燃料小売(LPG・灯油)、建設機械レンタル、産業廃棄物のリサイクル、メガソーラー発電と高品位尿素水「AdBlue」の販売を展開。

富士興産【5009】 スタンダード(内国株式)

石油製品の仕入れ・販売、家庭用燃料小売(LPG・灯油)、建設機械レンタル、産業廃棄物のリサイクル、メガソーラー発電と高品位尿素水「AdBlue」の販売を展開。

事業内容

富士興産は、石油製品の仕入れ及び販売を主軸に据えた石油事業を展開しています。この事業では、ENEOS株式会社から燃料油、アスファルト、潤滑油を仕入れ、富士興産と特約店契約を結んだ板倉石油店や大成興業株式会社を通じてこれらの製品を販売しています。

また、同社はホームエネルギー事業も手がけており、子会社の富士ホームエナジー株式会社が北海道を中心に家庭用燃料の小口販売を行っています。さらに、建設機械等のレンタル事業も展開しており、富士レンタル株式会社が北海道で建設機械等のレンタルサービスを提供しています。

リサイクル事業においては、子会社の環境開発工業株式会社が北海道で産業廃棄物の収集運搬、中間処理、再生重油の製造販売を手掛けています。この事業は、資源の有効活用と環境保全に貢献しています。

環境関連事業では、メガソーラー発電による売電活動と、ディーゼル車の排出ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減する高品位尿素水「AdBlue」の販売を行っています。これらの事業を通じて、富士興産はエネルギー供給の安定化と環境保護に貢献しています。

経営方針

富士興産は、石油事業を中心にホームエネルギー、レンタル、リサイクル、環境関連事業を展開しています。同社は、厳しい経営環境の中で、石油事業の収益構造を転換し、安定した収益基盤の確立を目指しています。これには、石油製品だけでなく、周辺製品やサービスのラインナップ拡充を通じた提案型営業の強化が含まれます。

ホームエネルギー事業では、「安心・安全・安定」供給体制を基盤に、環境に優しい商品やサービスの提供を通じて新規顧客の獲得と既存ビジネスの発展を図っています。レンタル事業では、新規顧客の開拓と既存顧客の拡販に努め、建設機械や車両の価格上昇分を貸出単価に転嫁し、収益拡大を目指しています。

リサイクル事業では、循環型社会への貢献を目指し、廃棄物や廃油の回収体制を強化し、再資源化と販売先の拡充を進めています。環境関連事業では、アドブルーの販売強化や低環境負荷商品の供給を通じて、低炭素社会の実現に貢献しています。

中期経営計画では、次世代液体エネルギーへの転換を見据え、サプライチェーンの拡充と強化、安定したビジネスモデルへの変革、効率的なエネルギー供給体制の構築、新規事業及び既存成長事業への積極投資を基本方針として掲げています。これらの施策を通じて、2023年度には経常利益10億円以上、ROE8%以上を目指し、企業価値の向上とステークホルダーの期待に応えることを目標にしています。