事業内容
アーキテクツ・スタジオ・ジャパンは、建築家と建設会社を結びつける独自のビジネスモデルを展開しています。同社は、全国の建築家をネットワーク化し、建設会社をフランチャイズ化することで、顧客に対して住宅、リフォーム、商業施設などの建設計画における多様な選択肢を提供しています。この事業モデルは、建築家との家づくりを訴求ポイントとし、顧客が望む理想の建物を実現するためのプラットフォームを構築しています。
同社の事業セグメントは、ASJ建築家ネットワーク事業の単一セグメントであり、主な事業内容としては、加盟建設会社、パートナー建設会社、登録建築家からのロイヤリティ収入、住宅イベントの企画及び販促物の販売、建材の販売などが挙げられます。また、同社は、登録建築家数が2,983名に及び、全国75スタジオを運営する加盟建設会社と共に、顧客に対して建築家との家づくりを提案しています。
イベントの開催は、同社の事業において重要な役割を果たしており、スタジオ単位で年間数回開催されるこれらのイベントを通じて、ASJアカデミー会員数の増加を図っています。ASJアカデミー会員は、イベント参加や各種セミナーを通じて、建築家の設計した家づくりに関する情報や知識を得ることができます。
プランニングコースを利用することで、顧客は自らが選んだ建築家との相性やプランニング、建設コストなどを具体的にチェックし、建築設計・監理業務委託契約、さらには工事請負契約を結ぶかどうかを判断することができます。このプロセスを通じて、顧客、建築家、加盟建設会社の三者が協力し、理想の家づくりを実現しています。
経営方針
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(以下、同社)は、建築家、建設会社、そして顧客を結びつける独自のプラットフォームを通じて、新しいスタイルのサプライチェーン・マネジメントを確立し、美しい日本の創造を目指しています。同社の成長戦略は、顧客満足度の向上、独自開発したIT技術の活用、そして企業としての社会的責任の遂行に重点を置いています。
経営指標としては、「売上高」と「営業利益」を重要視し、売上の向上とコストの最適化を通じて効率的な経営を推進しています。また、新規施策の展開を通じて企業価値の向上を目指しています。
経営環境の変化に対応するため、同社はスタジオネットワークビジネスの拡大、イベント開催によるアカデミー会員数の増加、プロデュースビジネスの展開、そしてPROTO BANKビジネスの拡大など、複数の施策を実行しています。これらの施策は、加盟スタジオ数の増加、ロイヤリティ収入の確保、首都圏近郊でのサテライト展開、住宅販売会社との業務提携などを通じて、企業価値の向上に貢献しています。
さらに、環境負荷の軽減に資する技術の導入提案を通じて新規市場への展開を図り、販売費及び一般管理費の削減、資本・業務提携による財務体質の改善と安定的な財務基盤の確立に努めています。これらの取り組みを通じて、同社は健全で持続的な成長を目指しています。