事業内容
HOUSEIグループは、メディア業界、製造業、金融業など多岐にわたる業界向けの情報システム開発、運用、保守事業を展開しています。同社の事業は大きく分けて、メディア事業、プロフェッショナルサービス事業、プロダクト推進事業、そして越境EC事業の4つのセグメントに分類されます。
メディア事業では、新聞社や出版社向けに組版システムや紙面管理システムなどの受託開発と保守を手掛けています。これらのシステムは新聞制作の基盤となり、迅速な報道を支える高い安定性が求められます。
プロフェッショナルサービス事業では、メディア業界以外の金融業、製造業、小売業などの業界向けにシステム開発と保守を提供しています。マイグレーションやシステム再構築、クラウド、ビッグデータ、AIを活用した業務システムの構築にも対応しています。
プロダクト推進事業では、自社開発のシステムやソフトウエア、クラウドサービスを提供しており、顔認証システムやクラウド型CRMシステム、テレビ会議システムなどがあります。
越境EC事業では、中国の消費者向けに日本製品を販売する「越境ECプラットフォーム24ABC」を運営しています。化粧品や日用雑貨などの日本の消費財を中国の個人輸入代行業者向けに販売し、中国国内での販売ルートも確立しています。
これらの事業を通じて、HOUSEIグループは情報技術の力で多様な業界のニーズに応え、グローバルな市場でのビジネス展開を進めています。
経営方針
HOUSEIグループは、新聞社を中心としたメディア業界向けにカスタマイズされた情報システムの構築、運用、保守を提供してきました。しかし、ITクラウドプラットフォームの進化に伴い、汎用的な情報システムの構築と提供へと事業の転換を図っています。同社は、メディア業界だけでなく、ヘルスケア領域など新たな顧客獲得にも注力し、顔認証システム活用事業など新規事業の展開も積極的に行っています。
経営指標としては、売上総利益率の向上を最重要視しており、クラウドサービス提供による利益率の向上を目指しています。中長期的な経営戦略としては、ヘルスケア領域への新規事業展開や、技術革新への対応、人材の確保に力を入れています。特に、中国・武漢におけるオフショア開発拠点を強化し、高品質なシステムを低コストで提供することで、競争力の維持・強化を図っています。
また、経営環境の変化に対応するため、既存顧客の深耕や主要顧客の拡大、品質・サービスレベルの向上、最新技術の習得、プロダクト化・サービス化の推進など、複数の事業上及び財務上の課題に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、HOUSEIグループは持続可能な成長を目指し、情報技術を駆使した多様な業界への貢献を進めています。