事業内容
日本マイクロニクスは、半導体計測器具や半導体・LCD検査機器の開発、製造、販売を主な事業としています。同社グループは、日本マイクロニクス本体と子会社7社、その他1社で構成されており、幅広い製品ラインナップを提供しています。
事業セグメントは大きく分けて2つあります。第一のセグメントはプローブカード事業で、半導体計測器具が主要製品です。これらの製品は、日本マイクロニクスが開発・製造・販売するほか、昆山麦克芯微電子有限公司やMEK Co.,Ltd.で製造・販売されています。また、MJC Electronics Corporation、MJC Europe GmbH、美科樂電子股份有限公司、MJC ELECTRONICS ASIA PTE. LTD.では販売・保守サービスが提供されています。
第二のセグメントはTE事業で、LCD検査機器や半導体検査機器が主要製品です。LCD検査機器は、日本マイクロニクスと美科樂電子股份有限公司が製造・販売を行い、MEK Co.,Ltd.や邁嘉路微電子(上海)有限公司が保守サービスを提供しています。半導体検査機器についても、日本マイクロニクスが開発・製造・販売を手掛けています。
これらの事業を通じて、日本マイクロニクスグループは半導体およびLCD製造業界に対して、高品質な計測・検査ソリューションを提供しています。同社の製品は、製造プロセスの効率化や品質向上に貢献し、業界の発展を支えています。
経営方針
日本マイクロニクスは、電子計測技術を通じて社会に貢献することを経営理念とし、半導体やLCD関連製品の開発、製造、販売に注力しています。技術進歩の速いこの分野で、同社は技術開発と経営の効率化・合理化に取り組み、業績向上を目指しています。その基本方針として、蓄積された技術と製造ノウハウの結集、技術開発への注力、創造性豊かな企業文化の構築、そして品質、納期、コスト、コンプライアンス、サービス、安全(QDCCSSS)の改善と改革に全社員が力を結集することを挙げています。
中期経営計画「MJC Future Vision」では、技術革新に挑み続けるリーディングカンパニーとしての地位の維持、顧客ニーズに即応した製品開発と拡販、新たな分野への挑戦、そしてグローバルな人材育成を基本方針として掲げています。これらの方針の下、QDCCSSSをさらに推進し、品質と納期での競争力を高め、市場への安心・安全の提供を通じて社会の発展に貢献することを目指しています。
経営上の目標としては、株主価値の重視と企業価値の増大を掲げ、ROE(自己資本利益率)等の指標の向上を目指しています。また、フリーキャッシュフローを有望な事業の研究開発や設備投資に投下し、将来の企業価値の増大を図る方針です。
重点施策としては、技術力と開発力の進化、企業文化の追求とブランド力の向上、グローバルに活躍する人材の育成に注力しています。プローブカード事業では、リーディングカンパニーとしての地位の維持、ロジック製品の販売拡大、グローバル展開の強化を目指しています。TE事業では、安定収益の確保、新製品とアジア顧客販売ルートの開発、生産性の効率改善に取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、日本マイクロニクスは半導体およびLCD製造業界における高品質な計測・検査ソリューションの提供を続け、業界の発展に貢献していく方針です。