事業内容
日本通信は、携帯電話事業者のモバイル通信ネットワークを活用し、独自に開発したサービスを組み合わせて提供する事業を展開しています。同社グループは、モバイル通信サービスとモバイル・ソリューションの二つの主要なセグメントで事業を行っています。
モバイル通信サービスでは、MVNO(仮想移動体通信事業者)として、「日本通信SIM」や「bモバイル」ブランドで、主に個人向けにサービスを提供しています。これには、インターネット接続サービスや音声通話サービスが含まれ、顧客はSIMをスマートフォン等に搭載することで、手軽にインターネットを利用できます。
一方、モバイル・ソリューションでは、モバイル専用線によるセキュアなネットワーク、マルチキャリアとの接続による冗長性を備えたデュアル・ネットワーク製品、ネットワークをEnd to Endで保守するための機器監視サービス、ローカル5G向けのSIMなどを提供しています。これらのサービスは、日本国内及び米国で展開されており、法人顧客やMVNO、金融機関、決済代行業者、システムインテグレーター、メーカー等のパートナーに対して、各顧客またはパートナーの要望に応じたソリューションを提供しています。
日本通信は、MVNO事業を通じて、顧客に多様なモバイル通信サービスを提供するとともに、イネイブラー事業を展開し、法人顧客やパートナーに対して、高度なモバイル・ソリューションを提供しています。これにより、同社は、通信技術を活用した新たな価値創出に貢献しています。
特集記事
経営方針
日本通信は、MVNO事業モデルを通じて、安全・安心・便利な通信サービスを提供することを使命としています。同社は、携帯通信(SIM)事業、ローカル4G/5G事業、デジタルID(FPoS)事業の3つの主軸で事業展開を進めており、これらを将来の収益の柱と位置づけています。
経営戦略の一環として、日本通信は、SIM事業の進化を継続し、安定的な収益基盤を確保することに注力しています。特に、eSIMへの対応やマイナンバーカードを用いた本人確認の導入など、利便性の向上と競争力の維持に努めています。また、ローカル4G/5G事業では、米国での実績を基に日本での展開を目指し、FPoS事業では、デジタルIDを活用したサービスの提供を通じて、デジタル化の推進に貢献しています。
公正な競争環境の確保にも取り組んでおり、MNOとの公正な競争を可能にするための規制緩和や相互接続の申し入れなど、MVNO事業モデルの進化による安定的な収益の確保を目指しています。
中長期的な成長に向けては、FPoS事業及びローカル4G/5G事業への注力を続けるとともに、優秀な人材の確保・育成や技術開発、設備投資への先行投資資金の確保にも力を入れています。これらの取り組みを通じて、日本通信は、通信技術を活用した新たな価値創出に貢献し、中長期的な成長を目指しています。