事業内容
石光商事は、コーヒー及び食品の販売を主軸に展開する企業で、その事業構造は、自社および連結子会社6社、関連会社1社から成るグループ体制をとっています。事業セグメントは大きく分けて、コーヒー・飲料事業、食品事業、そして海外事業の3つに分類されます。
コーヒー・飲料事業では、コーヒー生豆、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、紅茶などの茶類、さらにコーヒー関連器具や備品の販売を行っています。食品事業では、瓶詰・缶詰、小麦加工品、調味料、乳製品、油脂、酒類、素材加工品(水産・畜産・農産)、調理加工品、生鮮野菜、野菜缶詰、塩蔵野菜、農産加工品など、幅広い食品の販売を手掛けています。
海外事業では、これらの商品群を海外市場に向けて販売しており、石光商事は国内外問わず、多岐にわたる商品を提供しています。具体的には、石光商事は海外からの輸入品や国内仕入れ品を全国のコーヒー焙煎業者、業務用食品問屋、飲料メーカー、食品加工メーカー、量販店、外食チェーン店などに販売しています。
グループ会社の中には、ユーエスフーズ株式会社が自家焙煎喫茶店等の小口ユーザーにコーヒー生豆を販売する事業、関西アライドコーヒーロースターズ株式会社が石光商事が販売するコーヒー生豆の焙煎やレギュラーコーヒー・インスタントコーヒーの加工受託を行う事業など、特化したサービスを提供しています。また、海外では、石光商貿(上海)有限公司やTHAI ISHIMITSU CO., LTD.、A.Tosh Ishimitsu Beverages India Private Limitedなどが地域に根ざした販売や製造を展開しています。
経営方針
石光商事は、コーヒー、飲料、食品の専門商社として、業務用市場を中心に事業を展開しています。同社は、1906年の創業以来、長い業歴を持ち、「世界の食の幸せに貢献する」というミッションのもと、社会に必要とされ続ける企業を目指しています。そのために、社会と同じ方向を向いて事業を行い、利益とともに社会貢献にも取り組むことを重視しています。
石光商事は、新たな中期経営計画「SHINE2024」をスタートさせ、GHG(温室効果ガス)削減を通じた企業成長や、社会的課題解決のビジネス化に積極的に取り組んでいます。この計画では、サステナビリティと事業成長を両立させること、事業管理の高度化、DX推進・AI活用、人財力強化・エンゲージメント向上、グループ力の強化などを重点施策として掲げています。
また、同社は投資効率管理の向上を目指し、ROIC(投下資本利益率)経営の導入を推進しています。これにより、事業ポートフォリオマネジメントを行い、投資及び経営資源配分の最適化を図っています。さらに、非財務情報の定量化や積極的な開示を通じて、信頼度の向上にも努めています。
石光商事は、既存事業の枠組みのもとでヒット商品を生み出し、新規事業を発展させること、成長余地のある海外事業の拡大、GHG削減等を含めた付加価値の創出に取り組んでいます。これらの施策を通じて、永く続く企業を目指し、さらなる企業価値の向上に努めています。