事業内容
キユーピー株式会社は、食品の製造販売を主たる業務とし、複数の事業セグメントを展開しています。市販用セグメントでは、キユーピー株式会社、株式会社ケイパック、株式会社ディスペンパックジャパンがマヨネーズやドレッシング類を提供しています。また、デリア食品株式会社や株式会社旬菜デリはサラダや惣菜を扱い、株式会社サラダクラブはパッケージサラダを提供しています。
業務用セグメントでは、キユーピー株式会社がマヨネーズやドレッシング類を提供し、キユーピータマゴ株式会社や株式会社全農・キユーピー・エツグステーシヨンが液卵や鶏卵加工品を扱っています。さらに、キユーピー醸造株式会社は食酢を、コープ食品株式会社は調理食品を提供しています。
海外セグメントでは、キユーピー株式会社をはじめ、杭州丘比食品有限公司、北京丘比食品有限公司、Q&B FOODS, INC.、KEWPIE(THAILAND)CO., LTD.がマヨネーズやドレッシング類を展開しています。フルーツソリューションセグメントでは、アヲハタ株式会社がジャムやフルーツ加工品を提供しています。
ファインケミカルセグメントでは、キユーピー株式会社がヒアルロン酸などを扱っています。共通セグメントでは、株式会社芝製作所が食品製造機械の販売を行っています。これらの事業を通じて、キユーピーは多様な食品関連サービスを提供しています。
特集記事
経営方針
キユーピー株式会社は、食品業界において「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」を追求し、世界の食と健康に貢献することを目指しています。同社は「2030ビジョン」と「中期経営計画」に基づき、幅広い事業活動を展開し、社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。
2025-2028年度の中期経営計画では、「成熟市場での経営効率化と成長領域への投資加速」をテーマに掲げています。国内事業の構造改革やグローバル展開の加速を図り、食と健康への貢献、環境への配慮、人的資本の価値拡大を推進します。
同社は、経済価値としてROEや国内事業利益率、海外売上CAGRを指標に掲げ、資本効率を重視しながら国内外での収益力を強化します。社会価値の創出に向けて、サラダ喫食数やプラスチック削減、食品ロス削減、従業員エンゲージメントを経営数値目標としています。
キャッシュアロケーションでは、4年間で約1,700億円の累積営業キャッシュ・フローを見込み、積極的な投資を行います。設備投資は約1,000億円を計画し、株主還元も強化。配当金を段階的に引き上げ、総還元性向50%以上を目指します。