事業内容
Cominixとそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントには、切削工具事業、耐摩工具事業、海外事業、光製品事業、eコマース事業、そしてその他事業が含まれます。
切削工具事業では、自動車エンジン部品などの金属加工業者向けに超硬切削工具や特殊鋼切削工具の販売を中心に行っています。これらの工具は、高精度な金属加工を可能にするための重要な役割を果たしており、定期的な交換が必要です。Cominixは、住友電気工業株式会社のイゲタロイをはじめ、国内外の多品種の切削工具を取り扱っており、即納体制を構築しています。
耐摩工具事業では、製缶業者向けに製缶工具などの耐摩工具を販売しています。これらの工具は、素材を成形する塑性加工や金属の圧延、引き抜き、剪断、鍛造、打抜きなどに使用されます。
海外事業セグメントでは、中国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、インド、メキシコ、アメリカ、ロシアなどの海外市場に向けて、切削工具や耐摩工具、鉱物資源などの販売を行っています。
光製品事業では、半導体、液晶、太陽電池向けの検査装置に搭載用の光学部品、光源装置、光ファイバーを販売しており、特に照明用光ファイバーが主要な製品です。
eコマース事業では、さくさく株式会社を通じてインターネット上で切削工具などの販売を行っており、「さくさくEC」では幅広い商品ラインナップとオリジナル商品を提供しています。
その他事業セグメントでは、切削工具等の製造販売を行っており、これらの事業を通じてCominixは幅広い顧客ニーズに応えています。
経営方針
Cominixは、1950年の設立以来、日本のものづくり産業の発展に貢献してきた企業です。同社は、切削工具や耐摩工具の販売を通じて、顧客の生産性向上に寄与することを基本方針としています。社会に貢献し、社会の発展に寄与することを事業の本質と捉え、提案営業を通じてものづくり産業の生産性と付加価値の向上を目指しています。
新中長期経営計画(FY74-FY78)では、「売上高」「営業利益」「ROE」を重要な経営指標と位置づけ、高度専門商社としての地位を確立するための諸施策を実行しています。この計画の下、同社は国内外での事業拡大、サステナビリティ経営の実現、商品力の強化、営業活動の効率化、社員教育、海外市場への展開、耐摩工具事業や光製品事業の育成など、5つの戦略骨子を定めています。
経営環境の変化に対応するため、Cominixは国内市場での新規顧客獲得、有力な海外メーカーの発掘、新商品の開発、グリーン市場への進出などに努めています。また、eコマースサイト「さくさくEC」の展開や、インターネットを利用したWEB販売システム「Cominix On-Line」の構築により、営業活動の効率化を図っています。
さらに、社員教育に力を入れ、優秀な人材の育成を進めることで、競争力の源泉となる高い商品知識と提案力を持つ人材を確保しています。海外市場への展開では、中国、東南アジア諸国、北米などへの積極的な進出を進め、国内製造業の海外移転に伴う需要に応えています。
これらの取り組みを通じて、Cominixは持続可能な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。