事業内容
日本製麻は、産業資材、マット、食品の3つの主要事業セグメントを持つ企業です。産業資材事業では、黄麻製品や大型包装資材などの販売を手掛けています。これらの製品は、さまざまな産業での包装や輸送に不可欠な資材として利用されています。
マット事業においては、サハキット ウィサーン カンパニー リミテッドが製造する自動車用マットを日本製麻が販売しています。また、同社は原材料の一部をこの製造会社に供給しており、自動車産業向けの製品提供に貢献しています。
食品事業では、スパゲッティ、マカロニ、レトルトソースなどの製造販売を行っています。これらの製品は、消費者の日常生活において重要な役割を果たしており、日本製麻の多角的な事業展開を示しています。
これらの事業を通じて、日本製麻は多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い分野での事業展開を図っています。
経営方針
日本製麻は、その経営方針において、「産業は公共の福祉をはかれ」というモットーのもと、魅力ある商品の提供、自然環境の保護、時代を先取りした市場への貢献、そして人間性を尊重した活力ある企業の構築を目指しています。同社は、収益拡大を重点に置き、売上高営業利益率4.0%以上を目標として掲げています。
新型コロナウイルス感染症の拡大や国際情勢の不安定化など、先行き不透明な状況の中、日本製麻は新中期経営計画を策定しました。この計画では、「Innovation with Tradition」をスローガンに掲げ、コロナ禍後の需要に即応できる体制の構築と持続可能な企業への成長を目指しています。具体的な戦略としては、生産能力の増強、顧客ニーズに沿った商品開発、人材への投資、事業の多角化、そしてSDGsへの取り組みが挙げられます。
各事業セグメントにおいても、産業資材事業では黄麻商品の材質性能を活かした商品開発、包装資材の販売強化を進めます。マット事業では、子会社を通じた一貫生産の強みを活かし、自動車業界の回復期に供給体制を強化します。食品事業では、コロナ禍後の販売拡大を目指し、既存商品の需要対応や品質管理体制の構築、新商品開発に注力します。
これらの戦略を通じて、日本製麻は、不確実な経済環境の中でも収益拡大を図り、持続可能な成長を目指しています。