ソケッツ【3634】 スタンダード(内国株式)

音楽、映像、書籍などのエンターテイメントと美容、食品、旅行などの非エンターテイメントデータベース開発、インターネットサービス提供。

ソケッツ【3634】 スタンダード(内国株式)

音楽、映像、書籍などのエンターテイメントと美容、食品、旅行などの非エンターテイメントデータベース開発、インターネットサービス提供。

事業内容

ソケッツは、エンターテイメントと非エンターテイメントの両方に関連する幅広いデータベースの開発に注力している企業です。同社は、音楽、映像、書籍、人物、イベントなどのエンターテイメント関連のデータと、美容、食品、飲料、衣料、消費材、旅行などの非エンターテイメント関連のデータを活用したインターネットサービスの開発およびシステム提供を行っています。具体的には、「データ提供サービス」「レコメンドサービス」「パーソナライズサービス」「検索サービス」「アナリティクス(データ分析)サービス」などを提供しており、これらのサービスは通信会社、Eコマース会社、音楽・映像関連のインターネットサービス会社、音楽レーベル会社、商品開発メーカー、流通小売会社などに利用されています。

ソケッツのビジネスモデルには、「ライセンス」「開発」「運用」の三つの事業があります。ライセンス事業では、月額従量制や月額固定制の料金体系を採用しています。開発事業では、初期開発やサービス拡張に伴う追加開発を行い、運用事業では、主に年間契約に基づきサービス事業者のシステムの一部を運用しています。

同社のサービスは、KDDI株式会社、株式会社レコチョク、株式会社NTTドコモ、ヤフー株式会社、楽天グループ株式会社、LINE MUSIC株式会社、HJホールディングス株式会社(サービス名「Hulu」)、株式会社サイバーエージェント(サービス名「ABEMA」)、株式会社集英社、株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン(サービス名「Paravi」)、株式会社フジテレビジョン(サービス名「FOD」)など、多数の企業に提供されており、これらの企業を通じてサービス利用者に提供されています。

経営方針

ソケッツは、独自の「感性メタデータ」と「感性AI」技術を核に、エンターテイメントと非エンターテイメントの両分野にわたる幅広いデータベースの開発と提供に注力しています。同社は、音楽、映像、書籍から美容、食品、旅行に至るまで、多岐にわたるデータを活用したデータ提供サービスやパーソナライズサービスを展開しており、これらのサービスは通信会社やEコマース企業など、多様な業界に利用されています。

中期経営計画において、ソケッツは技術革新の波に乗り、特にAIやデータ分析の分野での研究開発に力を入れています。同社は、人間の感性や感情を理解し、それをデータ化することで、よりパーソナライズされたサービスの提供を目指しています。このアプローチは、クッキーレス時代におけるデータの質の重要性が高まる中、企業やサービス提供者にとって大きな価値を提供すると考えられます。

また、ソケッツは、エンターテイメント分野だけでなく、美容や健康、ファッションなどの非エンターテイメント分野においても感性メタデータの開発・提供を拡大しています。これにより、ライセンス提供先を多岐にわたる業界に拡大し、新たな収益源を確保しています。

さらに、インターネット広告市場におけるクッキー利用の制限は、ソケッツにとって新たな事業機会をもたらしています。同社の技術は、利用者の行動履歴ではなく、接している情報の文脈を解釈する「コンテキスチャル・ターゲティング」広告手法に非常に適しており、この分野での展開も進めています。

これらの戦略を通じて、ソケッツは収益力の向上と持続的な成長を目指し、より思いやりと多様性に溢れる豊かな社会への貢献を目標としています。