事業内容
ブレインパッドは、データ活用を通じて持続可能な未来を創造することを目的に、2004年の創業以来、データ活用のリーディングカンパニーとして活動しています。同社は、アナリティクスとエンジニアリングを駆使し、企業のビジネス創造と経営改善を支援しています。金融、小売、メーカー、サービスなど幅広い業種にわたり、1,300社以上の企業に対してデータ活用の支援を行っています。
ブレインパッドの事業は主に二つのセグメントに分かれています。まず、プロフェッショナルサービス事業では、データ分析やシステム開発を含むコンサルティングを通じて、顧客企業のデータ活用を支援しています。次に、プロダクト事業では、自社製および他社製のプロダクトを提供し、顧客企業のデータ活用をサポートしています。
プロダクト事業の主な製品には、Rtoaster(アールトースター)があります。これは、顧客データを統合・分析し、高度なアルゴリズムを用いてパーソナライズを実現するソリューションです。また、Ligla(リグラ)は、LINE特化型のマーケティングオートメーションツールで、顧客データと機械学習を活用してパーソナライズされたLINEコミュニケーションを自動化します。
さらに、Probance(プロバンス)は、機械学習を用いて顧客ニーズを予測し、パーソナライズコミュニケーションを実現するBtoC向けのマーケティングオートメーションプラットフォームです。Conomi(コノミ)は、独自のアルゴリズムでヒト・モノをマッチングするエンジンで、柔軟な利用が可能です。Brandwatch(ブランドウォッチ)は、リアルタイム意思決定を支援する次世代マーケティングリサーチプラットフォームです。最後に、Altair Analytics(アルテア・アナリティクス)は、スケーラブルなデータの加工と分析を可能にする分析ソフトウェアプラットフォームです。
経営方針
ブレインパッドは、「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」という目的を掲げ、データ活用によるサステナブルな社会の実現を目指しています。この目的を具体化するために、「息を吸うようにデータが活用される社会をつくる」というビジョンを設定し、技術と人材のサプライチェーンを再構築することで、日本の国際競争力の向上に貢献することをミッションとしています。
同社は、2024年6月期から2026年6月期を対象とした中期経営計画を策定し、これを「構造改革期」と位置づけています。この期間中に、急速に拡大した事業体制から高利益体質への転換を図り、環境変化に柔軟に対応できる経営モデルを構築することを目指しています。具体的な財務目標として、売上高の拡大、EBITDAマージンの向上、ROEの改善を掲げています。
成長戦略の一環として、ブレインパッドは「三位一体」の独自ビジネスモデルを推進しています。これは、データ分析やコンサルティングを支援するプロフェッショナルサービス、人材育成・教育、そしてSaaSの提供を組み合わせたものです。このモデルにより、IT人材不足の課題を解決し、大手DX支援企業との差別化を図ります。
さらに、営業基盤の強化を図るため、業界別営業体制の進展と販売促進活動の強化を進めています。また、非連続成長を加速するために、M&Aや資本提携を専門に推進する新組織を立ち上げ、既存事業の枠を超えた成長機会を創出しています。これにより、ブレインパッドは持続可能な未来の実現に向けた取り組みを一層強化しています。