事業内容
プロシップ株式会社とそのグループ企業は、主に二つの事業セグメントに分かれています。第一のセグメントはパッケージソリューション事業で、これには総合固定資産管理ソリューションの提供が含まれます。この事業は、コンサルテーションからシステム導入、そして保守に至るまでの一連のサービスを提供しています。プロシップは、この事業におけるパッケージ開発業務の一部を、連結子会社のプロシップフロンティア株式会社および子会社の普楽希普信息系統(大連)有限公司に委託しています。
第二のセグメントはその他事業で、これはプロシップフロンティア株式会社が担当しています。このセグメントでは、受託開発やシステムの運用管理業務などを行っています。これらのサービスは、顧客のニーズに応じたカスタマイズされたソリューションを提供することを目的としています。
なお、浦楽熙普信息科技(上海)有限公司は清算結了し、関係会社から除外されています。また、株式会社NSDとの資本業務提携契約も解消されています。
プロシップグループの事業内容は、これらのセグメントによって支えられており、顧客に対して幅広いITソリューションを提供しています。これにより、プロシップは、固定資産管理からカスタム開発、システム運用まで、多岐にわたるニーズに応えることが可能です。
経営方針
プロシップ株式会社は、その基本理念「Speciality for Customer」を軸に、情報システム&サービスの特定領域でのプロフェッショナリズムをグローバル市場で展開しています。同社は、顧客の企業力・競争力向上に貢献し、グローバル高度情報化社会の普及発展に参画することを目指しています。また、組織の透明性、ルール性、統治性を重視し、独創性と迅速性を旨とした活動を展開しています。
経営指標としては、中長期的に粗利率51%以上、経常利益率25%以上を目標に掲げ、企業価値の増加を図っています。中長期的な経営戦略として、業務用アプリケーションシステムをハイブリッドシステムソリューションの手法で提供し、顧客のシステム投資効果を最大限に発揮するビジネスモデルを展開しています。特に「ProPlus固定資産システム」は、上場大企業・中堅企業向けの固定資産管理ソリューションでトップクラスのシェアを誇り、市場開拓の余地が大きいとしています。
今後の経営環境として、情報サービス産業における企業のガバナンス強化や働き方改革、生産性向上への取り組み、新リース会計基準の公開草案などが挙げられます。これらの環境下で、IT投資需要は堅調に推移すると見込んでいます。
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、国際会計基準(IFRS)への対応、ガバナンスの強化、AIやIoT分野での新しいソリューションの提供など、顧客の高度で複雑なニーズや新しいテクノロジーへの対応が求められています。プロシップは、これらの課題に対応するため、製品のバージョンアップやAI搭載型の新ソリューションの提供を進め、他社との差別化を図っています。また、高度なスキルを持つ人材の獲得競争が厳しい状況の中、人事報酬制度の見直しや教育研修体制の強化を通じて、優秀なスタッフの獲得及び育成に努めています。