事業内容
ネクストジェンは、音声を中心とする通信技術に関連するソリューションとサービスを提供する企業です。同社は、通信事業者の音声ネットワークのIP化とソフトウェア化を実現する高度なソリューションを提供してきました。これらの技術と経験を活かし、IP-PBX、事業者間接続ゲートウェイ、通話録音装置、音声認識システムなどをビジネスユース向けに展開しています。これらの製品は、ユニファイドコミュニケーションやクラウドサービスと連携して提供されています。
また、モバイル通信事業者向けには、コアシステムやローカル5Gシステムの提供も行っています。同社は、ボイスコミュニケーション事業とモバイル通信ソリューション事業の2つの事業分野に分類しており、市場環境の変化に対応して事業を再編しています。
ボイスコミュニケーション事業では、音声コミュニケーションを実現するソフトウェアの開発・提供を行い、通話録音や音声認識ソリューションを通じてCXやDXに貢献しています。これらのソフトウェアは、オンプレミスとクラウド環境の両方に対応しており、CPaaSを利用したアプリ開発も行っています。
モバイル通信ソリューション事業では、通信事業者向けモバイルコアシステムの開発やローカル5Gの推進、メタバース等の新規事業分野への取り組みを進めています。これにより、従来リーチしていない事業領域への進出を図っています。
製品の開発・製造には、パートナー企業への業務委託を行っており、製品販売に必要なソフトウェア、ハードウェア、クラウドサービスの調達は、海外・国内ベンダーや連結子会社から行っています。また、納入後の保守サービスについても、外部の保守パートナーに業務を委託しています。主要な顧客は、国内の大手通信事業者及び企業ユーザーであり、直接販売の他、複数の販売パートナーやシステムインテグレーターを通じて製品を提供しています。
経営方針
ネクストジェンは、通信技術を核とした革新的なソリューションとサービスを提供する企業であり、その成長戦略は、ICTとAIを活用した新しいサービスの提供に重点を置いています。同社は、企業理念「時空を超えてヒトやモノをつなぎ、豊かな社会を創造する」のもと、通信事業者及び多様な企業顧客の活動を支えることを目指しています。特に、「音声」に強みを持つリーディングカンパニーとしての地位を確立し、成長を目指しています。
中期経営計画では、ボイスコミュニケーションとモバイル通信ソリューションの2つの事業分野に焦点を当て、これらの分野でのサービス提供を通じて、市場シェアの拡大を目指しています。ボイスコミュニケーション事業では、クラウドPBXの需要増加に対応し、オンプレミスPBXからの移行を促進することで市場をリードしています。また、コミュニケーションDX事業では、音声認識AIシステムの開発や、大規模言語モデル生成AIとの組み合わせによる新たな価値提供を目指しています。
さらに、モバイル通信ソリューション事業では、MVNO市場やローカル5G市場への展開を計画しており、これらの市場での成長機会を追求しています。同社は、技術革新と市場の変化に柔軟に対応し、新製品の企画開発や品質向上、働き方改革への対応など、事業上及び財務上の課題にも積極的に取り組んでいます。
ネクストジェンは、これらの戦略を通じて、中長期的な成長と市場シェアの拡大を目指し、2026年3月期の連結業績目標として、売上高3,800,000千円、営業利益140,000千円、経常利益130,000千円、親会社株主に帰属する当期純利益100,000千円を計画しています。これらの目標達成に向けて、同社は継続的な技術革新と市場ニーズへの対応を進めていく方針です。