事業内容
ユビキタスAIは、製造業向けのテクノロジーとサービスを提供する企業であり、IoT機器向けのネットワーク製品、セキュリティ製品、データベース製品、OSの高速起動ソフトウェアなどの自社開発製品と、Bluetooth、BIOS、通信関連製品などの海外輸入製品の販売及び関連サポートサービス、エンジニアリングサービスを手がけています。また、同社グループの一員である株式会社エイムは、組込みソフトウェアの設計、開発、データコンテンツのライセンス販売を行っています。
ユビキタスAIの主要製品・サービスは、通信基本技術「Ubiquitous Network Framework」、ワイヤレス通信技術、スマートホーム向け技術「Ubiquitous ECHONET Lite」、セキュリティ技術「Ubiquitous TLS/SSL」、OS「TOPPERS-Proシリーズ」、デジタルAV「Ubiquitous DLNA SDK」、データベース「Ubiquitous DeviceSQL」、高速起動技術「Ubiquitous QuickBoot」などがあります。これらの製品は、組込み機器やIoTデバイスの通信、セキュリティ、データ管理、操作性の向上に貢献しています。
さらに、ユビキタスAIはソフトウェアディストリビューション事業も展開しており、100種類以上の海外ソフトウェア製品の輸入販売、テクニカルサポート、カスタマイズ開発を行っています。主要な製品には、Bluetoothプロトコルスタック「Blue SDK」、次世代BIOS「InsydeH2O」、ネットワーク機器管理用ソフトウェア「ConfD」、ソフトウェア解析ツール「CodeSonar」などがあります。
ユビキタスAIの収益モデルは、ソフトウェア使用許諾、サポート、ソフトウェア受託開発に基づいています。ソフトウェア使用許諾では、契約時一時金とランニングロイヤルティによる収益を得ており、ランニングロイヤルティを主たる収益源としています。サポートでは、技術サポートへの対価として収受し、ソフトウェア受託開発では、顧客の要望に応じた特定のプラットフォームへの移植やカスタム対応を行っています。
経営方針
ユビキタスAIは、製造業向けのテクノロジーとサービスを提供する企業として、革新的なアイデアや技術シーズを追求する「Exploring Everything」をスローガンに掲げています。同社は、自動車関連やIoT・AI分野を中心に、通信ネットワークやセキュリティ、高速起動などの自社開発技術と、海外ソフトウェア製品との連携による新しい付加価値製品の市場投入を加速しています。また、ビジネスプラットフォーム「HEXAGON」の推進や、株式会社エイムとのエンジニアリングサービス連携を通じて、製造業顧客に必要なテクノロジー・サービスの提供を拡大しています。
中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)では、M&Aや資本提携の積極的な推進、事業領域の拡大、HEXAGONの実現、QuickBoot技術の海外展開強化、成長分野への注力を通じて、2024年3月期には売上高2,912,000千円、営業利益20,000千円、2025年3月期には売上高3,100,000千円、営業利益40,000千円を目指しています。
ユビキタスAIは、製品の機能強化や新規製品の拡充、大手製造業とのネットワークやマーケティング情報の活用、IT関連のベンチャー・スタートアップ企業や学術系機関との連携を通じて、成長を実現していく方針です。また、事業ポートフォリオの課題に対しては、エンジニアリングサービス機能やデータコンテンツのライセンス販売、海外メーカー製品の輸入販売と技術サポート提供を通じて、収益性の高い事業と短期的な収益確保が見込める事業のバランスを取り、事業基盤の安定と収益拡大を目指しています。